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大ヒット『アナと雪の女王』ヒロイン2人の意外な過去(2ページ目)

公開から4ヶ月が経ってもその人気に陰りが見えない『アナと雪の女王』。7月にリリースされるDVD&ブルーレイの予約状況も絶好調です。今回は日本版の『アナ雪』で2人のヒロインの声を担当している神田沙也加さん(アナ)と松たか子さん(エルサ)のちょこっと”意外な過去”について、演劇視点を交えながらご紹介していきましょう。

上村 由紀子

執筆者:上村 由紀子

演劇ガイド


芸能一家の末っ子 デビューは落語?
松たか子

アナと雪の女王』では触ったものを全て氷にする力を持つ姉のエルサを演じた松たか子さん。各国エルサ役の女優達が主題歌「Let It Go」を歌う25カ国語のPVでは最初のヤマの部分を担当し、その澄んだ歌声が世界中で話題になりました。

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松さんは1977年生まれの37歳。父は9代目松本幸四郎さん、兄は7代目市川染五郎さん、姉は女優の松本紀保さんという芸能一家で育ち、16歳の時に落語をモチーフにした舞台『人情噺文七元結』(歌舞伎座)でデビュー。その後映画、ドラマ、音楽活動、そして演劇と活動の幅を広げていく訳ですが、舞台では蜷川幸雄さん、野田秀樹さん、串田和美さん、いのうえひでのりさん、ケラリーノ・サンドロヴィッチさん、三谷幸喜さんと言った錚々たる演出家の下(もと)で主演、もしくはヒロインとして数多くの作品に出演しています。

実は松さんには業界でまことしやかに囁かれている定説があります。それは「基本、同じ舞台には2回以上出演しない」というもの。確かに何本か複数回出演している舞台もありますが、殆どは1つの作品に出演するのは1回というパターン。そんな中、彼女がデビューしてから公演の度に出演している舞台が1つだけあります。それは父・松本幸四郎さんのライフワークの1つでもあるミュージカル『ラ・マンチャの男』。この作品で彼女は1995年から2012年までの間にアントニアを3回、ヒロインのアルドンサを5回演じており、他の舞台と比べると明らかに作品に関わる回数が多いのです。きっと松さんなりの特別な思いがあるのでしょうね。

アナ

『アナ雪』日本語版には他にも舞台俳優が参加!

アナと雪の女王』日本版の2人のヒロインについて、演劇視点を交えながら書いてきましたが、『アナ雪』吹き替え版には舞台系のメンバーが他にも大勢参加しています。アナが恋をするハンス・サザンアイル王子役の津田英佑さんは『レ・ミゼラブル』のマリウス役経験者。アナと共にエルサの城に向かうクリストフ役の原慎一郎さんは劇団四季に所属していた俳優さんで代表作は『ライオンキング』のシンバ。パビー役の安崎求さん、バルダ役の杉村理加さんも『レ・ミゼラブル』のプリンシバル経験者です。

映画館での上映が続く中、DVDやブルーレイが発売されるという前代未聞の現象を引き起こしている『アナと雪の女王』。芸能一家に生まれながら、七光りが通用しない舞台で着実に華と実力を身につけてきた神田沙也加さんと松たか子さん。日本版『アナ雪』2人のヒロインから今後も目が離せません。

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