消費増税後、初のボーナスから見えてくるもの
あなたのボーナス何に使いますか
カカクコムが運営する購買支援サイト「価格.com」のアンケート調査(対象3624人の男女)によると、今年の夏のボーナスの推定平均支給額は「55万8000円」。前年の同調査より1万6000円(2.6%)アップしています(図参照)。
したがって、自分のボーナスが平均よりも上なのか下のかといった判断は難しいのですが、いずれの調査結果も前年の夏のボーナスを上回っているという点では共通しています。ですが、今年は消費税アップがありました。増税分の3%を加味すると、大企業や成長企業(加えて公務員)に限れば前年比アップと言えますが、全体としては「前年とほぼ同額か実質目減り」という結果なのです。
2人に1人が「使える金額は10万円まで」
せっかく手にしたボーナス。一体、どのような使いみちを考えているのでしょうか。まず、金額についでですが、先の「価格.com」アンケート調査によると、ボーナスのうち、ローン返済などを除いた〈自由に使える金額〉で、最多回答だったのが「5~10万円未満」で18.4%。以下、「3~5万円未満(14.8%)」、「10~20万円未満(13.0%)」と続く。全体の約半数となる52.5%が「10万円未満」と答えています。次に、その具体的な使いみちの内容ですが、一番人気は「貯蓄」。回答者の69.0%(前年比1.3%減)を占めています(図参照)。次いで、「商品・サービスの購入」63.8%(前年比1.3%減)、「ローンの返済」42.8%(前年比0.2%減)、「国内旅行」39.9%(前年比0.5%減)と続きます(複数回答)。
★次は目減りに備えるためのボーナスの管理について説明します
取材・文/清水京武