一家に一台になるまでに克服したい3つの課題
製麺までわずか10分というこのマシン。確かに手軽に生麺ができ、楽しむことができました。が、果たして、第三の主食マシンとして、家庭に定着するでしょうか。日本人は麺をよく食べるのは事実です。でも、手作り麺が定着するかは、まだまだ未知数な部分があります。今回使ってみて、ヌードルメーカーが一家に一台になるには、以下の3つをクリアすることがポイントとなる気がしました。(1)材料計量の省手間
ご飯は、食べる分の米を量るだけなのに対し、製麺の場合は、複数の材料を計量しなくてはなりません。毎回作る麺が決まっているなら覚えることもできますが、うどん・そば・パスタ……と、粉類の配合を全て暗記するのは、至難の業。そうなると、ハカリが手放せず億劫に感じだすのでは? とりあえず、ハカリではなく【強力粉・カップ1杯/薄力粉カップ1/2杯】など、付属カップでの計量にするだけでもラクなはず。また、ベーカリーの様に、製麺のミックス粉が開発されればかなり楽になるのではないでしょうか。
(2)製麺工程のさらなる自動化
炊飯器やホームベーカリーは、食べられる状態にまで仕上がるのに対し、麺は茹でないと食べられる状態にはなりません。たとえ麺が10分でできても、茹でる・味付けをするなど、継続的に手間がかかるものです。もちろん、買ってきた麺でも同様のことが言えますが、麺を自宅で作る工程がプラスされているので、限り無く手間がかからない状態にして欲しいと思うのはガイドだけでは無いはず。例えば、指定した長さに自動でカットされる機能がつくだけでも、かなりハードルが低くなるのでは!次期モデルに期待します。
(3)手入れ手間の軽減
製麺自体は簡単にできるのですが、後片付けはそれなりに大変です。製麺キャップの手入れはもちろん、粉を入れるバスケット・回転棒・フタなど、洗わなくてはならないパーツは多々あり、バスケットやフタなどはサイズも大きいので、洗った後の置き場所も必要です。できれば、全て食洗機OKにしてくれるとかなり助かると思います。
以上が、ヌードルメーカーを使用してみた感想となります。初代モデルということで、まだまだ改善点はありますが、自宅で簡単に手作りの生麺が作れるのは事実ですし、粉さえ常備しておけば、いつでも美味しい麺が作れるのは非常に便利です。また、製麺したものを冷凍して数日後に食べてみましたが、食感・味ともに変化はなく、おいしく頂けました。これなら、時間がある時にまとめて製麺しておくこともできそうです。
そして、今回使ってみて何より感じたことは「製麺が楽しい」ということ。準備や後片付けの手間がより軽減されれば、どの家庭でも「今日は、ご飯?パン?麺?どれがイイ」と当たり前のように聞く時代が必ずやってくる!と感じさせてくれました。ヌードルメーカーの登場で、今後の食生活が大きく変化することに期待しています。
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【参考サイト】
メーカー製品サイト:フィリップス・ヌードルメーカー