ファイナンシャルプランナー(FP)試験/FPの仕事内容 ~現役FPに聞く~

富山で活躍する三味線FP-現役FPに聞くシリーズ

現役FPに聞くお仕事拝見シリーズ第10弾として、富山でFPとしてご活躍の政橋奈保美さんにお仕事をどのように行っているのか、取材してきました。FPといっても、人それぞれ得意分野があり、仕事の仕方は異なります。今回は地方で独立をお考えのFPさんにとっては特に参考になるかと思います。それでは政橋さんのお仕事拝見へ~。

伊藤 亮太

執筆者:伊藤 亮太

株式・ファイナンシャルプランナーガイド

独立したきっかけは…

マネー相談

家計全般のお金の悩みを取り扱う富山の政橋さん

FP資格を取得したのは2004年。
きっかけは、1990年に設立した損保代理店を営む中、金融ビッグバンによる、生損保の垣根が外された事に遡ります。

政橋さんの店舗を担当する保険会社拠点長より、生保取扱を何度も勧められたそうです。営業の自信が無いために、頑なに断り続けた日々。
拠点長が、「最後に、とにかく・・・」という事で、政橋さんの生命保険診断を・・・。受けたところ、目からウロコ!?

今まで、仕組みを知らずに、高価な保険料を払い続けてきたご自身に驚くことに。

「これは多くの方に伝えるべき!」と使命感が沸き出てきて、政橋さんはひたすら、生命保険の勉強をしました。その結果、必然的に、ライフプランニング⇒ファイナンシャルプランニングの考え方に興味を持ちます。
そんなある日、お客様に、「政橋さんは、ファイナンシャルプランナーという資格を取得されたらいいのでは?」と推薦を受け、親切に、どんな事を勉強するのか、また資格学校の案内も頂くことに。

資格取得当初は、保険見直しが中心だったそうですが、今では、家計全般を徹底しているとのこと。

支出の洗い出しから始まり、住宅ローン、資産運用、貯蓄、相続・・・。お客様の人生の様々な局面に対応するべく、専門家(税理士、司法書士、弁護士)へのコーディネートも行う毎日。

政橋さんにとって、ファイナンシャルプランナーは天職だとのこと。
面談を繰り返し、問題解決に繋がった時。
政橋さんに話す事で、お客様がホッとされている時。
アクシデントで辛い中、立ち上がって元気になられた時。
セミナー、講演で、気づきを発見された時。
お客様の姿を見て、心からやりがい、使命を感じる日々。

振り返ると、実家が運送会社だったこともあり、母が、ある種ファイナンシャルプランナー的立場で、従業員の皆さんに対応していたな~と思い出されるとも話されていました。

お給料が出たら、ちゃんと貯金する様に。家を建てるなら、しっかりお金の事も考える様に。収入に合った生活をする様に。などなど、従業員の皆さんの事を日々心配していた母の姿が、FPの元祖お手本かもしれないと今では感じているようです。

また、堅苦しく思われがちなお金の話を、少しでも楽しく、リラックスして聞いて頂きたい、という想いで、セミナーで、唄と三味線を取り入れる事もあります。以前、講演最後に弾き唄いをしたところ、それまで神妙に聞いていた高校生の顔が、パッ!と明るくなりました。先生と打合せの結果、今後はぜひ、冒頭にしましょう!という事で、機会があれば、最初のご挨拶として披露しています。

FP政橋奈保美さんの一日に迫る

さて、政橋奈保美さんの普段の一日における仕事内容をお聞きしたところ、下記のようなスケジュールとのこと。
午前9時  オフィス出社朝礼
執務(面談準備、講演スライド作成、情報収集など)
午前10時 市消費者生活講座講演
午後1時 お客様面談(支出洗い出し相談)
午後4時 ラジオ番組収録
午後6時 お客様スカイプ面談(住宅取得相談)
午後8時 帰宅

今回の取材を通じて分かったこと

政橋さんは富山県射水市でFP活動をなされています。セミナーも数多くされており、その多くが富山県内での仕事。その土地にあった仕事を着実にこなし、様々な相談も受けておられるとのことで、地方でもFPが根付いてきているなと感じました。

今後もどしどし富山からFPの情報発信をしていただき、更なるご活躍に期待したいと思います。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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