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黒部・立山観光前にチェック!気候と服装の注意点(2ページ目)

標高3,000m級の山々が連なる北アルプスに点在する黒部・立山の観光地。立山の正式名称である雄山(おやま)の東側斜面には、2012年に現存する氷河が発見されました。それほど厳しい自然環境の中に観光地があるので、旅行で訪れる場合は気候や服装に十分注意しなければいけません。そこで今回は、立山・黒部エリアに訪れる観光客が心掛けたい、服装や気候などの情報をまとめてみたいと思います。

坂本 正敬

執筆者:坂本 正敬

黒部・立山ガイド

服装は軽登山やハイキング用がベスト

解説画像

山岳地帯では帽子も忘れずに

では、実際にどういった服装を心掛けて黒部・立山の観光地を回ればいいのでしょうか? ハイキング用や軽登山用の服がベストです。

温かい時期に宇奈月温泉街を散策する程度であれば、標高がそれほど高くないので、季節に合った普段着で全く問題ありません。

ですがトロッコ電車に乗って終点を目指したり、途中下車して黒薙(くろなぎ)温泉や鐘釣(かねつり)温泉の秘湯まで歩いて行ったりする、あるいは立山黒部アルペンルートを行く場合は夏でも寒さ対策が可能なハイキング用、軽登山用のウエアがお勧めです。

また、足元も常に舗装されているわけではありません。サンダルや歩きにくい靴は避けた方が賢明です。山岳エリアは紫外線も厳しいので、帽子も忘れないでください。

○立山町の気象データ(上市地域気象観測所)
年間平均気温:11.6度(平野部)
年間降水量:2970mm(平野部)

○黒部市の気象データ
年間平均気温:14度(平野部)
年間降水量:2,277mm(平野部)4,000mm以上(山岳部)
※山岳部の平均気温は山頂付近であれば平野部の平均よりマイナス18度ほどと考えてください。

○富山市(平野部)の気象データ
年間平均気温:14.1度
降雪初日(平均):12月2日
降雪終日(平均):3月29日
梅雨入り:6月12日ごろ
梅雨明け:7月24日ごろ

以上、立山黒部エリアの気象条件や服装の注意点についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか? 

トロッコ電車や立山黒部アルペンルートは整備された観光ルートなので、その気になれば普段着でも十分楽しんで回れます。実際、立山黒部アルペンルートの中継基地である室堂(むろどう)では、若い女性がハイヒールにミニスカートという服装で歩いている姿を見掛けます。

しかし、山岳観光のルートをアクティブに楽しむには、ハイキングや軽登山用のウエアが一番ですし安心です。立山黒部の山岳エリアを目指す場合には、参考にしてみてください。
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