カフェをオープンして、手応えは感じていますか?
當麻さん:従来はアートに興味のある人だけが訪れていたが、カフェから入ってアートに興味が向く人も加わり、間口が広がりました。作ってよかったなと思っています。もともと村上は学生時代からカフェをやりたいと言っていて、僕がカイカイキキに入社した当時から「カフェをやりたい」という声が遠くから聞こえていたんですがが、会社に飲食業の知識もなく、そういったサポーターもいませんでした。
カフェのお客さまはどんな人々?
當麻さん:半数近くは欧米人。彼らにとって、こういう雰囲気のカフェは自国でもなじみがあって入りやすいようです。特にフランス人が多いですね。フランスの人々はオタク文化が大好きで、村上のメインギャラリーもフランスにあります。いつか、アートをコーヒーのように
當麻さん:コーヒーは日常にあたりまえにあるもので、毎日のように飲む習慣が定着していまが、それに比べると、日本にはアートを毎日見る習慣がないし、アートを買うという習慣も全くありません。僕たちはアートをコーヒーに近づけたい。アートを身近であたりまえのものにしたいと思っています。そして将来的にはアートを買っていただきたいんです。日本のアート界全体を底上げしたい、と當麻さん。そのために用意された本気のコーヒー、ファッション感度の高い人種にもアピールするルックス。この唯一無二のカフェが果たす役割は小さくないのです。Bar Zingaroのメニューとショップデータは次ページでどうぞ。