カフェ/吉祥寺・荻窪・国分寺・青梅のカフェ

村上隆プロデュース Bar Zingaro 中野ブロードウェイ(2ページ目)

中野ブロードウェイ2階のBar Zingaroは、村上隆が初プロデュースしたカフェ。アートとスペシャルティコーヒーが響き合うマニアックな場所の磁力は、世界各国の現代美術ファンの好奇心を刺激。開店半年後の2014年5月、面積を2倍に増床するための工事に入りました。

川口 葉子

執筆者:川口 葉子

カフェガイド

ギャラリーとカフェの関係は?

當麻さん:中野ブロードウェイには現在3軒のギャラリーを開いています。コンテンポラリーアートを扱う「Hidari Zingaro」、クラフトアートの「Oz Zingaro」、オタク系アートの「pixiv Zingaro」。

それぞれアートの毛色が違うため、訪れる人々の間でコミュニケーションが生まれにくかった。カフェはこの3つのギャラリーをつなぐハブとして機能します。
壁のアートはHidari Zingaroの展示と連動。村上作品も常時展示されています。北欧ヴィンテージの内装に最新のポップアートという取り合わせも新鮮。

壁のアートはHidari Zingaroの展示と連動。村上作品も常時展示されています。


Zingaro(ジンガロ)という店名の意味は?

當麻さん:最初に開いたギャラリー Hidari Zingaroは、日光東照宮の眠り猫を造ったと伝えられる天才彫刻師、左甚五郎に由来しています。実在の人物かどうかは不明ですが。

「左」は左翼的、自由を意味し、甚五郎はジンガロ、つまり“放浪の民”に通じる。この名前を村上が気に入り、ガは蛾、ロウは狼と、夜や自由を象徴する漢字を当てて「左 甚蛾狼」と名づけました。
中野ブロードウェイを回遊する人々が気軽に立ち寄れるようオープンなスペースに。マンガやフィギュアやコスプレを目指して来た人も、どうぞここでおいしい一杯を!undefinedスタッフが大歓迎してくれるはず。

中野ブロードウェイを回遊する人々が気軽に立ち寄れるようオープンなスペースに。マンガやフィギュアやコスプレを目指して来た人も、どうぞここでおいしい一杯を! スタッフが大歓迎してくれるはず。


Fuglenにコーヒーや内装を依頼した理由は?

當麻さん:よく「流行っているFuglenだからオファーしたんでしょ」と勘違いされますが、村上もFuglenもお互いの存在を知らなかったんです。

きっかけはツイッター。Fuglen Tokyoがオープンして約1ヶ月後に、たまたま村上がTwitterでお店の写真を見かけて興味を抱き、すぐ僕に「當麻、ちょっと見てきて」とメールが来た。お店でコーヒーを飲んでFuglen Tokyoのマネージャーと話をしたら、とんとん拍子に進行して、その年の冬には村上といっしょにオスロの本店まで見に行きました。

村上さん、Fuglenのコーヒーを飲んでの第一印象は?

當麻さん:村上はコーヒー好きで、酒や煙草をやめたこともあってか、毎日コーヒーを飲むのが習慣になっています。世界中で展覧会が開かれるので、どの国に行ってもコーヒーを飲んでいるが、それでもFuglenのフルーティーな酸味の強いカプチーノを最初に飲んだときはサプライズ。

1口目は「なんじゃこりゃ!」でしたが、2口目で「おいしいんじゃないか?」、3口目で「果汁を飲んでいるみたいだ」と思って、はまったようです。
g キ店長の管野豊久さんはillyのカフェで6年間活躍したキャリアの持ち主。「Fuglenのコーヒーは繊細なので、抽出は1回1回気が抜けません」undefined管野さん自身もアーティスト。

店長の管野豊久さんはillyのカフェで6年間活躍したキャリアの持ち主。「うちで扱っている豆は繊細なので、抽出は1回1回気が抜けません」 管野さん自身もアーティスト。

なんと村上隆さんは大学時代からカフェをやりたがっていた! 次ページでお伝えします。
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