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新型スカイラインの魅力とは?

ダイムラー製の2.0ターボエンジンを設定したことで、さらに注目を集めているインフィニティ・スカイライン。その車名が偉大なだけに注文も多くなるのは必至だが、その魅力はどこにあるのか?

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

ベンツ製エンジンは賛否両論!?

インフィニティ・スカイラインターボ

ダイムラー製の2.0Lターボエンジンは、211ps/350Nm、カタログ燃費は13.6km/L

ダイムラーからエンジン供給を受けて、スカイラインに搭載する。往年の日産ファンからは「魂を売ったのか!?」という声も聞こえてきそうだが、いまや他メーカーとエンジンを共同開発する、あるいは供給したり受けたりする例は珍しくない。

あのBMWだってプジョーシトロエングループと「PRINCE」エンジンを共同開発しているし、先日、国内自動車メーカー8社がエンジンの基礎研究を行うことも発表されている。

莫大な開発費用がかかるエンジン開発だが、カネだけでなく、ヒトつまり人材不足も深刻化しているという指摘もあり、「ベースとなるダシはみんなで作って、味付けだけ各社で変える」なんてこともあるかもしれない、と言ったら夢も何もないだろうか。

確かに、マツダの「スカイアクティブ」の例からも分かるように、他社を走りでも環境性能の面でもリードするエンジンを送り出せればストロングポイントになる。しかし、一朝一夕にはいかないだけに、コトはそう簡単ではない。

さて、インフィニティのブランドエンブレムが付いた新型スカイラインにターボモデルが加わった。メルセデス・ベンツのEクラスなどと同じ2.0L DOHCターボで、211ps/350Nmを発揮し、NAの2.5Lエンジンに匹敵する加速性能と13.6km/Lの低燃費が自慢だ。
インフィニティ・スカイラインターボ

2.0Lターボ搭載車は、383万4000円からのエントリー価格で、先代の2.5L NAから約85万円も高くなっているのをどう判断するか

要は、自前でちょうどいいダウンサイジングターボが用意できないから、ダイムラーから供給を受けたことになるが、先代の2.5Lと比べると約85万円も高くなっているから、先代ユーザーやオーナー候補者がどう判断するか注目だ。

なお、ハイブリッドに用意されている「ダイレクト・アダプティブ・ステアリング」は、今秋にメーカーオプション設定されるとのこと。

次ページは、スカイライン・ハイブリッドの走りについて
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