原因不明の不妊症

原因不明の不妊症

検査にはいろいろありますが、原因が見つからない場合もあります。

あれ、なかなか妊娠しない。そう思われて医療機関を訪れる人のほとんどは機能性不妊といって、不妊の原因が明らかではありません。色々な検査をしても原因を突き止められない場合があります。

当院へ訪れる多くの患者さんも原因不明の不妊です。そこで、タイミング指導や人工授精など、できるだけ精子と卵子が出会う確率を高める治療をしても妊娠しない場合、高度生殖医療へとステップアップしていきます。体外受精や顕微受精のことです。

高度生殖医療では精子を卵子の上にふりかける体外受精や直接精子を卵子の中へ注入し、確実に受精される顕微受精などがあります。

しかし、残念ながら高度生殖医療によっても、受精しなかったり、受精しても分割が途中で停止してしまったり、場合によっては、良質な卵が採卵できないなど、うまく治療が進まない人がいます。

また、たとえ分割が進んで移植できたとしても、着床しなかったり、化学流産してしまうケースがあります。

医師に聞いても返ってくる答えは大まかに下記3つにまとめられると思います。

  1. 年齢が高いから
  2. 卵の質が悪い
  3. 原因がわからない

そう、高度生殖医療までいったら、あとはひたすら同じことを繰り返す以外に現時点では方法がないのです。なぜなら卵の質をよくしたり、若返りを促す薬はないからです。

ではどうすればよいのでしょうか?

それには、まずカラダの冷えを取り除くことです。

東洋医学では、すべての病は気・血・水・飲食物が体内でスムーズに運ばれず、流れが停滞することによって起こると考えます。 それぞれの要素の停滞をあらわす病証があり、 お血 (血の停滞)、痰飲(余分な水分の貯蓄)、食積(不消化物の停滞)、気滞(気の停滞)などと呼ばれます。お血(血の停滞)、痰飲(余分な水分の貯蓄)が起こる原因のほとんどは、“冷え”だといっても過言ではないと思います。

寒い冬の日、指先がかじかんでうまく動かせないように、冷えて冷たくなったところには血行不良が起こり、思うように機能を果たせなくなります。体も同じように冷えによって循環不全が起き、それが様々な体の不調の原因となります。 冷え性だという自覚がある方はもちろん、「自分は冷えを感じない」とおっしゃる方も、足先や膝を触ってみてください。自覚はなくても、ひんやりしていることに驚かれる方も多いのです。

特にお腹や腰の冷えは不妊症にとっては大敵です。脇の下に差し込んだ手のひらをおへその辺りや下腹、お尻、腰などに当ててみて「冷たい」と感じるなら、冷えが体の奥にまで及んでいる可能性が大いにあります。脇の下の体温は深部体温に最も近いところです。だからこそここに体温計をはさむのですが、洋服で覆っているにもかかわらず冷たいお腹や腰は、冷えが深刻であることを示しています。

そのほか、寝起きがすっきりしない、朝から体がだるい、よく風邪を引く、生理痛がひどい、顔色が悪い、肩こりがひどい、腰痛があるなどの症状は、体の不調を現すバロメーターでもあります。長期的に続くようでしたらライフスタイルを改める必要があります。生活様式の変化により、現代人は“冷え”やすい環境におかれています。知らず知らずのうちに日本人はどんどん冷えているのです。

ですから、この冷えを取るために試して欲しいことが5つあります。どれも当たり前のことですが、まずこの”当たり前”を毎日続けてみてください。きっと今よりカラダが楽になり、より健康なカラダを手にいれることができると思います。妊娠しやすいカラダ=健康なカラダです。

  1. 規則正しい生活
  2. バランスのとれた食事
  3. 適度な運動
  4. 十分な睡眠
  5. ストレスを緩和する生活

「なんだ、簡単なことじゃない」と思って人もいるかもしれませんが、これが出来そうで出来ない事。始めるのは簡単でもやり通すのは意外に難しいかもしれません。まずは一週間、どれか一つ続けてみてください。
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