歯・口の病気/審美歯科

治療跡は大丈夫?ブラックマージンを引き起こす理由(2ページ目)

被せものなどの治療をして数年後、歯ぐきが黒ずんでしまっていませんか?治療後の歯ぐきの黒ずみ(ブラックマージン)を防ぐ素材選びと、治療のポイントをご紹介します。

石井 府中

執筆者:石井 府中

歯科医 / 審美歯科ガイド


ブラックマージンはキレイに治せる!

適切な再治療で、ブラックマージンは治ります

適切な再治療で、ブラックマージンは治ります

ブラックマージンは、金属を一切含まないタイプのクラウンに付け替えることで改善することが出来ます。土台に金属が使われている場合にも、一旦すべての原因を取り除いて金属不使用のものに替え、歯ぐきのやや内側(0.5mmの位置)にクラウンをセットしなおすことで改善出来ます。かなり黒ずみが目立っていたケースでも、2ヶ月程度の治療が完了する頃には、本来の健康的な歯ぐきに戻っているケースがほとんどです。

ブラックマージンの治療に効果的な素材は、クラウンは金属やプラスチックを一切含まないオールセラミックのタイプ、土台はグラスファイバー製のポストコアです。ブラックマージンを引き起こす原因の1つとして、クラウンと歯ぐきの間の距離が空きすぎてしまい(治療後、歯ぐきが下がってしまったりして)、土台の金属が露出して黒く見えているケースもあります。再治療の際には、新しいクラウンを歯ぐきの内側0.5mmの位置からクラウンを立ち上げる、高度な技術が必要です。

クリニック選びのポイント

まずは、自費の治療で、金属を含まないものを使って治療を行ってくれるクリニックを選びましょう。保険適用の素材にはどうしてもプラスチックや金属が含まれているため、自費での治療をお勧めします。値段はその分高くなりますが、長期に渡ってきれいな歯ぐきと美しい仕上がりをキープすることが出来ますので、再治療などのリスクもぐっと低くなります。

またブラックマージンの治療経験があるクリニックだと、土台が原因によるブラックマージンなどもきちんと把握して治療を行ってくれるので安心です。まずは検討しているクリニックのHPなどを確認して、ブラックマージンの相談に乗ってくれるかどうかをチェックすることが大切です。
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