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摂り過ぎてもムダ? ビタミンC関連商品の選び方

ドラッグストアで買えるビタミンC類似商品はいっぱいあるけど、どれを選んだらいいのかわからない。そんな方に参考にしてほしいビタミンCについてお話させていただきます。

執筆者:村上 綾

ドラッグストアに行けば、目的の商品を買える?

ドラッグストアに行き、薬のことはよくわからないので店員さんに聞くと、おすすめの商品を教えてくれた。ただ、もともと欲しかった商品とは少し違っていた、といった経験はありませんか?ドラッグストアには”基本的に”それぞれ売りたい商品があります。売り文句に関係なく、購入する人がその薬の情報を得て目的に合った薬を選ぶことが大切です。

今回は類似商品が多い、しみ、そばかすを治すビタミンC関連商品ついてお話しいたしますので、参考にしていただければと思います。

ビタミンCは、摂りすぎてもムダ?

ビタミンには脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンがあります。脂溶性ビタミンは体内に蓄積されますが、ビタミンCは水溶性ビタミンで、必要量以上は体外へ排泄されます。 ”こっちの方がビタミンCがいっぱい入っているからお得” という商品は本当にお得か、正直判断のむずかしいところです。

厚生労働省の日本人の食事摂取基準により奨励されている1日のビタミンC摂取量は100mg/日となっていますが、これは生活習慣病の一次予防に奨励されている量です。ドラッグストアで買えるしみ、そばかす治療薬のビタミンC含有量はメーカーによって異なりますが、どれだけの量をとればしみ、そばかすに有効なのかというデータは研究によって異なり、はっきりとは言えません。

高濃度ビタミンC点滴療法など、直接血中にビタミンCを注入する場合は別として、口から摂取したビタミンCには血中飽和濃度があります。つまり、ビタミンCが多ければ多いほどいいというわけではなく、満たされてくると吸収されにくくなり、体外へも排出されやすくなります。体にビタミンCが不足している最初のうちはよく吸収されますが、摂った分すべてが吸収されるわけではありません。

1日の効果的な服用回数

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ビタミンC 500mg/日含有、1日3回服用

大事なのは、毎日こまめに摂ることです。一度にたくさんのビタミンCを 摂っても過剰分は4~5時間ほどで体外へ排出されます。メーカーによって用法に違いがありますが、服用回数の違いは、服用回数が少ないのが消費者へのアピールポイントとなるためです。1回の服用で1日分のビタミンCを一気に摂っても過剰分は吸収されないので、同じ量を摂るなら、1日3回にわけて服用する商品を選んだほうが、効果的と言えそうです。


その他よくビタミンCと一緒に配合されている成分について

Lシステイン 
ビタミンCが体内で活性酸素をなくす反応の中で必要なグルタチオンを構成するアミノ酸。アスコルビン酸ーグルタチオンの回路をまわすのに必要なので、入っていると評価できます。

パントテン酸 
併用することでビタミンC単独より、ビタミンCの血中濃度を増大させ、皮膚機能に及ぼす効果を増大させます。処方せん医薬品のビタミンC薬であるシナールにも含まれています。

ビタミンE
脂溶性ビタミン。ビタミンCと同じく抗酸化作用をもちます。

ビタミンB2
糖、アミノ酸、脂肪酸などの代謝に関わる補酵素。肌荒れには有効。

ビタミンB6
欠乏すると皮膚炎などになりますが、体内でも合成できるため、通常の生活で不足することはまれ。

成分の特性を知って選ぶことができると、得をしてるような気持ちにもなります。以上、参考にして役立ててください。

参考文献 ビタミン総合辞典、日本人の食事摂取基準

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