なぜ、ガソリンよりお茶が儲かるの?
同じ1リットル150円でも、お茶の方がガソリンよりも(営業利益率の点からは)儲かっています。自動車に飲ませる(使用する)ガソリンと、人間が飲むお茶。どちらの方が儲かっているかというと人間が飲むお茶の方が儲かっているわけです。見方を変えれば、お茶の方が原価率プラスαの代金を、私たちは進んで支払っているともいえます。自動車に飲ませるガソリンよりも、私たちが飲むお茶に、高いお金を支払っているのです。
でも、意地悪な見方をすれば、自動車よりも人間のほうが、1リットル当たり安い原価で働くから燃費がいい、とも言えそうです。
でも、どうしてガソリンよりもお茶の方が儲かるのでしょうか?
ガソリン1リットルとお茶1リットルを生産するコストをイメージしてみてください。
ガソリンは中東の油田で採掘をして、それを大きなタンカーで運んできて、工場で精製して、重油、軽油、ガソリンなどに分けて、ガソリンスタンドへ運んで販売します。想像しただけでも、コストがたくさんかかりそうです。そのうえ、ガソリンには、1リットル当たり50円以上のガソリン税が課されます。
お茶は茶畑でお茶を摘んで、お茶を淹れて、ボトリングして、小売店で販売します。これだけです。
極端な説明ですが、少し想像してみると、確かにガソリンよりもお茶のほうが安く製造できそうです。
このように、高くなった印象のあるガソリンですが、そんなガソリンよりも高いのが、実は人間が飲むお茶です。しかも、お茶1リットル150円はまとめ買いのお徳用サイズの値段で、コンビニで買えば500ミリリットルで150円です。
1リットル150円のガソリンを自動車に飲ませるか、1リットル150円のお茶を自分で飲むか? 自分の満足度がアップするのは、どちらの方でしょうか? 一度、真剣に考えてみましょう!