同じ値段のお茶とガソリン、どちらが儲かる?
今年4月1日に消費税が8%にアップするため、3月末には駆け込み需要で、ガソリンスタンドに長蛇の列ができたそうです。現在、ガソリンは1リットル150円くらいですから、消費税が3%上がれば1リットル当たり約5円値上がりすることになります。こんなふうに、消費税率アップや原油高などで、ガソリン価格は上昇しつづけている印象があります。「1リットル150円なんて高すぎるので、車に乗れない!」という話も聞くくらいです。
そんなことを考えながら、のどが渇いたのでペットボトルのお茶を買いに行くと、1リットル約150円で売っているペットボトルのお茶を見つけました。ペットボトルのお茶は自動販売機で買えばたいてい500ミリリットルで150円ですが、格安ショップなどで探せば1リットル150円で買える店もあります。
日頃あまり意識しませんでしたが、ガソリンとお茶は、同じ価格帯です。ここで疑問がわいてきました。
「1リットル150円のガソリンとお茶、どちらが儲かるのでしょうか?」
ガソリン価格が上がれば、石油元売り会社は儲かるの?
自動車に乗る方は、日常的にガソリン価格を意識されていると思いますが、自動車に乗らない方のために、ガソリン価格を見てみましょう。出所:経済産業省のHP
上のグラフはガソリン価格全国平均の推移です。
ガソリン価格は10年前の2004年から現在までの10年間で約1.5倍に上昇しています。2008年から2009年にかけてはリーマンショックの影響でガソリン価格は急落していますが、それ以外の期間では上昇トレンドにあります。
「これだけ継続的にガソリン価格が上昇しているのだから、石油関連会社も儲かっているに違いない! 昔1リットル100円で売ってたものが今や150円なのだから、利益も大幅増加しているはず。」ということで、石油関連会社の業績を見てみました。