踵骨骨折の症状・診断・治療

踵骨骨折とは

踵骨は足の骨の1つで、踵（かかと）の骨です。この部位の骨折を踵骨骨折（シュウコツコッセツ）といいます。



転落して足に力がかかると骨折が発生します。事故が一番多い原因です。

踵骨骨折の年齢、性差

事故などに伴い発生する骨折ですので、あらゆる年齢層に発生します。しかしながら若年層に発生することが比較的多いです。男性に多い傾向があります。

踵骨骨折の症状

骨折した部位の腫脹、疼痛、変形です。通常初期から激痛となることが多く、通常は歩行が不可能となります。

踵骨骨折の診断

●単純X線
単純X線写真は放射線被爆量も少なく、費用もわずか。その場で撮影も終了し当日説明を受けられるので、整形外科では必ず施行します。


●CT
単純X線で診断がつかない場合でもCTであれば診断可能です。関節内の骨折を合併していることも多いので、その場合、CTが必要となります。




CT撮影のデータから計算で、3次元画像を作成できます。

踵骨骨折の治療法

踵骨骨折の治療としては基本的に手術療法となります。

●手術治療
金属のねじ、プレート（板）などを使用して強固な固定を行います。


■抜釘術
術後に骨折が治癒した後に固定具を除去します。抜釘術（ばっていじゅつ）と呼ばれます。

踵骨骨折の予後

保存療法であっても、手術療法であっても、早期に治療を受ければ、踵骨骨折の予後は比較的良好です。早期に整形外科専門医を受診してください。