証券会社と銀行の連携が当たり前になる
証券と銀行の連携が進む時代
ではそのメリットとは何でしょうか。これは投資を円滑に行えること預金金利の優遇などがあり、投資機会を失わないということや有利な資産運用を行えることにあります。また、証券会社や銀行にとっても便利に利用してもらえることで顧客サービスの向上が狙いといえます。
例えば株式投資を行う際、一般的には証券会社の総合口座へお金を送金し、着金してから投資をおこいます。また、証券会社の総合口座のお金を引き出したい際は、普通預金に送金してもらってキャッシュアウトします。しかし、証券会社と銀行の連携を活用すると、預金を瞬時に証券口座へ移動したり、銀行口座へ移動したりすることで投資チャンスを逃すことなく、またいつでも銀行口座からお金を下ろすことができるというメリットが投資家から好まれています。
今回は幾つかの証券会社の提携している銀行について見ていきたいと思います。
SBI証券
ネット証券ランキングでは必ず上位に入るSBI証券では、グループ銀行の住信SBIネット銀行との連携をしています。住信SBIネット銀行は、SBI証券との連携のための預金口座「SBIハイブリット預金」というものがあります。SBI 証券での現物取引の買付代金、信用取引の必要保証金および現引に必要な資金をこの口座から充当できる画期的な円普通預金です。普通預金ですので金利も当然付きますが、通常の円普通預金と比べてその金利が高いのが特徴です。平成26年5月15日現在、100万円未満、100万円以上ともに通常の円預金金利は0.02%ですが、SBIハイブリット預金の場合、ともに0.1%と5倍の金利になっています。しかも利払いは毎月ですので複利運用の効果もあります。住信SBIネット銀行で取り扱う定期預金の3カ月物金利と比べても0.02%お得ですので、これだけでも利用価値は高いといえます。
預金としてお金を引き出す場合は、通常の円普通預金に移し替える必要がありますが、パソコンやモバイルを利用して簡単に移動が可能ですので手間はほとんどないのも特徴です。