食品添加物を排したローソンの「ピュアシリーズ」(4ページ目)

幅広い客層が利用しやすいコンビニへ

従来、コンビニの食品に多用されている食品添加物には、食品の保存性や生産性、風味を高めるといった効果があり、コンビニのように24時間、365日商品を欠かしてはならない業態では決して完全悪とは言えない部分があり、これまで当たり前のように使われてきました。
今回の「ピュアシリーズ」は、そうした業界の常識に一石を投じる取り組みであり、コンビニスイーツのイメージを覆すきっかけとなる商品になることと思います。

実際に、少子高齢化が高スピードで進んでいる日本では、10年前と今では消費構造も大きく変わってきています。コンビニも従来の男性客・独身層がターゲットの店づくりから、女性・年配層を取り込む動きにシフトしています。
「ピュアシリーズ」は、そうした流れのなかで、これまでコンビニにあまり足を運ばなかった主婦や年配層など新たな客層を取り込むフックとして開発された商品であり、コンビニ業界の新たな航路を切り拓く一つの指針として成長する可能性を秘めていると言えるでしょう。