多様化する市場を読み、新たなニーズを掘り起こす
「ピュアシリーズ」について、開発者の鈴木さんは「あくまでローソンの商品群の1カテゴリー」と語ります。その真意は、このシリーズを開発した目的にありました。
7つの素材で作られた「ピュアロールケーキ」(164円)
「これまでは何か新しい素材を加えるという“足し算”で開発してきた『プレミアムロールケーキ』を、真逆の発想で作ったのが『ピュアロールケーキ』でした。発売してみると、『こんなスイーツがコンビニで買えるなんて!』と喜びの声を予想外にいただき、かといって従来の「プレミアムロールケーキ」の売上が落ちるわけではありませんでした。これは新たなニーズがある!と確信し、今回のシリーズ化に踏み切りました」と鈴木さん。
プレミアムロールケーキのファンが20~30代の女性に集中しているのに対し、ピュアロールケーキの反響が目立ったのは40代以降の主婦層。今後、客層を広げたいと考えるローソンにとっても、まさにストライクゾーンだったのです。
「ピュアシリーズ」が示唆する、コンビニスイーツの将来とは…。次ページへ。