日本茶/日本茶のおいしい入れ方

ビギナー向け急須の選び方

茶葉の選び方以上に急須の選び方は重要です。同じいれ方をしても使う急須によって味に差異が生じてきます。これから急須を購入しようとしている方にもわかりやすい簡単なポイントをご紹介します。

市川 雅恵

執筆者:市川 雅恵

お茶/日本茶ガイド

茶葉の選び方以上に急須の選び方は重要です。同じいれ方をしても使う急須によって味に差異が生じてきます。これから急須を購入しようとしている方にもわかりやすい簡単なポイントをご紹介します。


急須のサイズをみる

まずは急須のサイズをみます。あまりにも大きい急須で、2人分しかいれないとなると、茶葉がしっかりとお湯に抽出されてないこともあります。1人分専用であれば、こぶりな150~200cc程度のサイズ、1人分または2~3人分のお茶をいれることがあれば、300~350cc程度のものがおすすめです。一般的に多く出回っている急須は、290~400cc程度の急須になります。自分に合ったサイズを見極めましょう。
きゅうす

用途に合った急須選びが大切



網をみる

まずは急須に網がついているかを確認しましょう。網がなく、陶器に直接穴があいている「ささめ」と呼ばれる急須の場合は深蒸し煎茶など茶葉が柔らかく細かいものには適していません。急須が目詰まりしてうまく注ぐことができなくてイライラしてしまっては、せっかくのリラックスタイムが台無しです。そんなことのないように、網はしっかりチェックしましょう。網の違いは直接的にお茶の味にも影響してきます。
網については多数の種類がありますが、ここでは大きく3つにわけてみます。

・陶器に直接穴があいている、ささめタイプ
陶製ですのでお茶の味を自然に保ちます。また、網の劣化がないため急須を永く使うことができます。玉露にはこちらの急須が最適。玉露、浅蒸し煎茶、釜炒り煎茶など茶葉が大きめのものに適しています。ティーバッグのお茶を急須でいれる場合も使用できます。

ささめ

急須本体と同じ陶製の茶こし「ささめ」



・急須に直接網がついているタイプ
陶製の茶こしよりも網目が細かいため、茶葉が細かいものに適しています。最後の一滴まですっきりとお茶を注ぐことができます。深蒸し煎茶、芽茶など、茶葉が柔らかいものや細かいものにはこちらの急須が最適です。浅蒸し煎茶、釜炒り茶、茎茶、玄米茶、ほうじ茶をいれる場合も使用できます。最近は網にフッ素加工を施した急須もあります。フッ素加工された網の急須でしたら、茶葉がこびりつく心配もなく、お手入れも楽にできます。

網付

網付急須はフッ素加工のアミがおすすめ



・取り外しできる、かごあみタイプ
網目はやや粗くなりますが、オールマイティーにお使いいただけます。ただし、茶葉が小さなカゴの中に閉じ込められた状態になりますので、茶葉と湯が対流しながら茶葉が自然に開いていく力が弱まり、抽出力にはやや欠けます。網は取り外しができるので、ティーバッグのお茶をいれる場合は網を外して使用すると抽出力が高まります。
かごあみ

網が取り外しできる「かごあみ」



せっかくのおいしい茶葉ですから自宅でもおいしさ体験を再現したいものです。まずは「大きさ」と「網」が自分の飲みたい茶葉に適しているかをチェックして、自分にあった急須を使ってみましょう。お茶の時間を充実させ、リラックスするためには、デザインが好みであるのも大事なポイントです。

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