思わず笑顔になる日本文化の本『和菓子の絵事典』

お団子の写真

和菓子は色や数、それぞれに意味があり、願いがこめられているのです

七五三の千歳飴、気軽にかじるおせんべい、八ツ橋のような名物― 見てきれい、食べておいしい、和菓子です。

和菓子には、古来から日本人が大切にしてきたものが、たくさん盛り込まれています。無事に季節が巡ってきたことを喜び、子どもの成長とお年寄りの長寿を祝う穏やかで優しい心。あり合わせの材料で簡単に駄菓子を作る明朗さ。色形だけでなく名前までも工夫する繊細さと遊び心。

『和菓子の絵事典』を眺めていると、手のひらにのる小さな和菓子に、日本の伝統や美意識が凝縮されていることに気付かされます。折しも「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録され、和菓子にも注目が集まるとき。これらは、ぜひ子どもたちへ伝えていきたいものです。


小さな子もひき込まれる和菓子の世界

『和菓子の絵事典』は、カラフルな色使いのイラストがたっぷりと使われているため、小さな子でも楽しめます。幼稚園で採用され、まだ字の読めない園児たちが、お供えしたお月見団子と本のページを見比べて歓声をあげる姿が見られたことも! こんな風に、小さな頃から年中行事が当たり前のことになっていったらうれしいですね。

おまんじゅう写真

思わず食べたくなるようなやさしい色使いで描かれた和菓子の数々(P.18-19より)

また、あられやおせんべいなど簡単なレシピが紹介されているので、ご家族で作ってみてはいかがでしょうか。

小中学生の自由研究の参考図書としてもおすすめです。和菓子は、和菓子屋さんで話を聞いたり食べてみたりと、比較的調査しやすいことから、自由研究のテーマとして取り上げられることも少なくありません。
金平糖写真

金平糖の歴史も興味深いもの(P.56-57)

『和菓子の絵事典』には、和菓子に関する資料・和菓子の資料館や手作り体験施設リストなどもついており、とても便利です。中学3年間かけて、和菓子好きのお母さんと資料館を巡りながら和菓子を食べ、素晴らしいレポートを提出したという例もあります。

一つのお菓子につまった、四季の美しさや職人の技、日本の歴史、願いや祈り。何も知らなくてもお菓子はおいしいのですが、その背景を知ることで、よりしみじみとした喜びを味わうことができるでしょう。何より、この本をきっかけに和菓子をいただきながらのんびり過ごすひと時が持てたら、それが一番かと思います。『和菓子の絵事典』、ご家族皆さんでどうぞお楽しみください。


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