緊急を要する、空き巣に入られた後のリフォーム
ガラスを切られた家は、空き巣が入ったことがわからないほど整然としていることが多かった。
ガラスを破られた、勝手口の鍵をこじ開けられた、中には鉄製のドアをバールでこじ開けられて被害にあったというケースもありました。どれもこのままでは夜を越せないので何とかして欲しい、という依頼です。
現場に到着し、警察の検証が終わったら、今度はこちらの出番です。ガラスが破られていたり、鍵が壊されていたり、そのまま放置しておくことはできない状況ですから、急いで修理の手配を行います。間に合わない時は、防犯上問題が無いように、合板でガラスをふさぐなどの応急処置を行います。
空き巣に入られて数日気付かなかったケースも
ガラスを切られた家は、空き巣が入ったことがわからないほど整然としていることが多いのが印象的でした。これぞプロの仕業という感じで、さっと入って、パッと盗って、すぐに逃げていくのでしょう。入られて数日経ってからガラスに穴が開いていることに気付き、初めて空き巣の被害を認識した人もいます。ちなみにバールでこじ開けられた現場は、そこら中めちゃくちゃになっていて、足の踏み場もないほどでした。泥棒にもいろいろ種類がいて、入り方によって盗り方も違うのかと思った覚えがあります。
被害は現金や通帳類だけでなく、形見の5千円札や記念の指輪も
形見のネックレスを盗られてしまって悲しい思いをされた人もいた。
その5千円札は、仏壇の奥の引き出しにそっとしまってあったそうです。他にも、ぬかみその樽の中やタンスの一番奥に隠してあった貴重品など、根こそぎ持っていかれて、空き巣の腕前に驚いている人もいました。
お金の被害ももちろんですが、思い出の品まで失くしてしまったことに、皆さん本当にがっかりされて、肩を落としている姿に、なんて声を掛けていいかわからない、辛い現場でもありました。そして、「まさか空き巣に入られるなんて」「まさかこの場所のものが見つかるなんて」「まさかこんな被害にあうなんて」と、繰り返しおっしゃる方が多かったのが印象的でした。
夜に怖くて眠れない、昼寝をしていても飛び起きる
ピッキング対策に、玄関の鍵はできるだけ早く防犯性の高いタイプに交換を。
空き巣の被害にあって以来、夜に怖くて眠れない、昼寝をしていても小さな音で飛び起きてしまう、また入られたらどうしよう、家の中に知らな人がいたと思うと気持ちが悪くていられないという話を数多く聞きました。
そしてとにかく早く安心していられる家にしたいと、空き巣に入られた経験がある家の多くは、その後に本格的な防犯リフォームをするのです。
空き巣に入られる前にやっておくべきだったと苦笑い
防犯リフォームの内容は、警備会社と契約する、玄関や窓の鍵を防犯性の高いタイプに交換する、防犯ガラスに交換する、防犯灯や防犯カメラを付ける、面格子の強化をするなどですが、空き巣に入られる前にやっておくべきだったねと苦笑いされる人もいました。また、空き巣に入られて初めて、夜に安心して眠れるありがたさがわかったと、しみじみと言った人もいました。防犯対策は空き巣に入られる前に
空き巣被害により心から傷ついている人たちに出会ってきた。
被害者の方々は皆さん口々に「まさか我が家が」とおっしゃっていました。また、今まで本格的な防犯リフォームを手掛けた家のほとんどは、空き巣の被害の経験者でした。
しかし防犯対策は空き巣に入られる前に行っておくことが大切です。この記事をお読み下さった皆さん、ぜひこの機会に我が家の防犯対策を見直してみて下さい。
まずは侵入経路として多い、玄関のカギをピッキングに強い鍵にする、そしてサッシからの侵入防止に2つめの鍵を付ける、これだけでも防犯性能は格段に高まります。
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