戦前からバブル期までのまちの風景を見る
世田谷美術館(用賀):桑原甲子雄の写真 トーキョー・スケッチ60年
〈東京昭和十一年〉より《麹町区馬場先門 二・二六事件当時(千代田区)》 1936年 | ゼラチン・シルバー・プリント | 世田谷美術 館蔵
この展覧会は桑原がまちをどのように見つめてきたのかを、約200点の作品から辿る展覧会です。
〈東京暦日〉より《目黒駅》 1989年 | ゼラチン・シルバー・プリント | 世田谷美術館蔵
展覧会では東京のほか、パリや満州など桑原が撮影した他の都市の写真も展示。さまざまな視点から彼の作品を検証していきます。
ちなみに、《目黒駅》は1989年、つまり25年前の目黒駅の風景。目黒駅は現在もほぼ変わっておらず、現地に行けば同じ風景を見ることが可能です。とはいうものの、電話番号の市内局番が3ケタなこと、目黒の最寄りのビッグカメラが池袋であることなど、看板を目にすると私達の知っている現在の東京では目にすることがない情報に彩られているのがおもしろいところ。鑑賞時間に余裕を持って訪ねることをオススメします。
■DATA 世田谷美術館(用賀):桑原甲子雄の写真 トーキョー・スケッチ60年
展覧会名称:桑原甲子雄の写真 トーキョー・スケッチ60年
会場: 世田谷美術館
会期:2014年4月19日(土) ~6月8日(日)
開館時間: 10:00~18:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日
Web: http://www.setagayaartmuseum.or.jp/
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