子どもにとって嘘に悪気のある、なしの判断はつきにくい
子供に伝わってしまうのなら悪気がなくても嘘は嘘
また未就学児は嘘の有無には影響されにくいとの結果を前ページで書きましたが、だからと言って、親が嘘をついてOKということではありません。子供の成長は昨日が今日へ、今日が明日へ、明日が未来へ、とつながっていくもの。小さな心に落としてしまった種が後々芽を出すこともあるのでやはり避けるべきです。
裏メッセージも嘘になることが!
さて、私はこれまで、オールアバウトの過去記事で裏メッセージについて度々書いてきました。裏メッセージとは、簡単に言えば、ママの言葉の裏にあるメッセージのことで、子供がママの言葉から”実際に”何を学んだか、を指します(*詳細は下記リンクをご参照ください)。裏メッセージには、質の良いものと悪いものがあり、質の良いものは、ママが伝えたかったこと=子供が実際に学んだこと、のようにママの言葉がそのまま子供に伝わります。一方、質の悪いものは逆! ママの言葉とは違うものが子供に伝わります。
例えば、
「今度○○したら、もううちの子じゃないよ!」
「ここに散らかっているおもちゃ、全部捨てちゃうからね」
どちらも実行に移せない、非現実的な内容をママは発しています。子供はママのこのような発言をまっすぐそのまま捉えてしまうために、このような発言が度重なると、
「ママは言っていることと、やっていることが違う」
「ママが言うことは、どうせ本当ではない」
と取るようになります。ママはそんなつもりはなくても、子供にとっては「嘘」と思えるメッセージを発信してしまっているのです。
嘘とは自覚があると「嘘」になりますが、気づかなければそれまでです。裏メッセージは知らず知らずに発信しているものなので余計に注意が必要です。
まずは、ママから「自分の言葉に正直に」を心がけると、真似の達人の子供達は、言ったことをきちんとやる正直な子に育ってくれます。
■裏メッセージについての関連記事
『子供とのコミュニケーション、言葉に頼っていませんか』
『実は育児のカギ! 裏メッセージが子供の心を育てる』
『本当にいい叱り方とは? その良し悪しを見分けるコツ』