グループナンバーで、スケーターたちの仲良し風景を堪能する
オープニングやフィナーレでは、そのショーに登場するすべてのスケーターが氷上に現れます。普段はライバルとして競い合っているスケーターたちが、目配せをし合ったり、ジャンプの成功にハイタッチを交し合ったり、そんな姿を見られるのも楽しいもの。グループナンバーで、シングルの選手とペアやアイスダンスの選手たちが一緒に1つのプログラムを作り上げるのも興味深いです。フィナーレ後には、興が乗った選手たちが、4回転やトリプルアクセル、コミカルなスケーティングなど、その場でしか見られないものを見せてくれることもあります。
過去の五輪メダリストたちと現役スケーターを一気に見られる
普段試合に出場しているのは現役選手だけですが、アイスショーには、すでに現役を引退してプロスケーターになった世界中の五輪メダリストや世界チャンピオン経験者たちも登場し、演技を見せてくれます。何年か前にテレビで見ていた世界トップスケーターが、現役の10代の若手選手と一緒に滑っている姿を見るのも、フィギュアスケートに親しんできたファンにとってはたまらない瞬間です。数年前に、羽生結弦が、彼が憧れてきたエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)と同じショーに出演したのを見た時には、ファンたちもわくわくしたものです。SNSを利用して、行っても行けなくても、ショーを味わう
アイスショーは大抵、同じ会場で1日に1~2公演を数日間かけて行われます。そのため、エキシビションプログラムを複数用意して、公演によってプログラムを変えるスケーターも。複数公演を見る観客には嬉しく、1回だけ行く観客にはどきどきのサプライズです。そこで、事前に、自分が行く公演でお目当てのスケーターがどのプログラムを滑りそうなのかSNSなどで調べて予想するのも楽しいもの。また、「グループナンバーでこんなことがあった」といった情報を入手すると、いざ公演を見に行ったときにより楽しめるかもしれません。また、6月頃になると、すでに振付けした来シーズン用の新しいプログラムを見せる選手も出てきます。「今日、あの選手は新しいプログラムを滑った」「来シーズンのショートプログラムかもしれない」といった情報がSNSに上がってきます。
たとえそのショーに行くことができなくても、SNSで実際に会場に行った方々の書き込みを読むのも、楽しいものです。