バラの種類と分類
バラは古くから品種改良されてきたため、非常に多くの園芸品種を持つ植物で、その分類方法も様々です。ここでは主な系統、樹形、花形による分類をご紹介します。■系統による分類
スウィート・ジュリエットはカップ咲きからロゼット咲きへと咲き進む
■樹形による分類
バラは、その樹形によりブッシュ(株立ち性)、シュラブ(半つる性)、クライミング(つる性)、ミニアチュア(矮性)とに大別されます。なおシュラブは、しばしばランドスケープローズ(修景バラ)、グランドカバーローズ(地被バラ)、クリーピングローズ(這い性)などと細分されることがあります。
■花の形による分類
ブライダルピンクは半剣弁高芯咲き
花の咲き方では、花の中心が高くなる「高芯咲」、カップのように丸く開く「カップ咲」、多くの花びらが幾重にも重なる「ロゼット咲」、花が開くと平らになる「平咲き」、細い花びらで球状に咲く「ポンポン咲き」などがあります。
バラ苗を入手する
ショップには、たくさんのバラ苗が
また、バラ苗を入手する際に覚えておきたいのが、新苗と大苗の違いです。新苗とは、前年の秋以降に接ぎ木した若い苗のことで、春に出回るので「春苗」とも呼ばれます。一方の大苗とは、この新苗を育成させたもので、秋から店頭に並びます。新苗は大苗に比べて安価ですが、一年目は蕾がついても取り除いて株を育てることを優先します。
これとは別に、新苗を鉢植えにして育成した「鉢苗」と呼ばれるものも販売されています。開花シーズンに実際の花姿を見て購入することができますし、新苗のように活着不良でダメになる心配もないため、初心者におすすめです。いずれの場合も信頼のおけるナーセリーを訪れ、実際に株の状態をよく観察して入手するのがよいでしょう。