「星のや 軽井沢」の魅力
東京から長野新幹線で、僅か1時間。軽井沢駅から迎えのシャトルバスで中軽井沢までは渋滞もなく20分ほどで「星のや」に到着。ガイドは30年ぶりの訪問。さすがに建物も一新し、リゾートの佇まいも激変、特に「星のや」の池周辺に建てられた客室の佇まいは、まさに星野リゾートの象徴と言えるほど印象的。部屋で少し休んでから敷地内のご案内を戴く。宿泊ゲストでなくとも入浴可能な「星野温泉 トンボの湯」や内村鑑三の功績を讃えて造られた「石の教会 内村鑑三記念堂」、オーベルジュスタイルの「ホテルブレストンコート」などをゆっくり散策を楽しみながら見て回る。そのなかでも最も目を惹いたのが「軽井沢高原教会」のしっとりした佇まい。毎週日曜には、誰でも気軽に参加 できるゴスペル礼拝もあるそうだ。
非日常空間の追求から生まれた客室
客室はリラクゼーションを追及した構成で、テレビはない。あくまで非日常空間の追求から生まれた客室で、楽しみ方はゲストによって様々。客室内の風呂は温泉ではないが、この日はヨモギが数本手桶に置かれてあり、その独特の香りを楽しみながらの風呂が楽しめる(季節によって地元産の果物なども用意される)。
日本料理「嘉助」
母屋(集いの館)にある日本料理「嘉助」は高い天井が特徴のレストラン施設。階段状に桟敷席のようになっているので、例え満席になっても客同士の目線が合うということもない。キャッチフレーズは「笑顔あふれる休息のための料理」。今回、新メニューの「山の懐石」とネーミングされたディナーメニューは、軽井沢ならではの野趣溢れる山の食材、豊かな清流に育まれた川の食材を巧みな調理で仕立てた目にも鮮やかな料理の数々。メニューの詳細は以下の通り。
先付:季節の山菜 湯葉 雲丹醤
煮物椀:山女一夜干し タラの芽豆腐 うるい
お造り:山と海のお造り二種
「山」佐久鯉
「海」鮪
強肴:山独活と筍の炭火焼き 木の芽味噌 七味 塩
八寸:星のや春の肴
うぐい南蛮揚げ 蓬麩田楽
山の寿司二種
鹿肉とこしあぶらの揚げ物
野かんぞうのヌタ和え
*ご希望でお肉、お魚の焼き物もオーダー可能
酢物替:旬菜ゼリー寄せ 鰹出汁の土佐酢ゼリー添え
炊合せ:鴨鍋 芹 すくい豆腐
御飯:蕗御飯
味噌汁 香の物
デザート:甘酒と苺のアイスクリーム
酢橘のムース
甘味:百合根饅頭 木の芽飴
料金:1万2000円(税・サービス料10%別)
(仕入れの状況により食材・メニューに変更がある場合あり)
稲家栄二料理長
「全体に軽井沢の場合、リピーターのお客さまが圧倒的に多いので、常に前回宿泊時に何を召し上がったかを確認しています。