壁埋め込みの給湯器を採用して、浴槽サイズアップ!
既存のバランス釜(給湯器)が浴室内の約1/3を占有していましたが、壁埋め込みタイプの給湯器に変更すれば、浴槽を大きいタイプに取り替えることができるのです。
よくよく考えてみるとYさんの浴室に対する要望は、古い給湯器、しかもバランス釜を浴室から取り除き、少しでも大きい浴槽にしたいということと、キレイな浴室にしたいということでした。そこで、ユニットバスへの交換ではなく、給湯器の移設及び浴槽の入れ替えに方針を変更しました。さらに建物の築年数を考慮し、浴室内の防水塗装も併せて実施することにしたのです。これにより、当初のユニットバスリフォームと比べ、約40万~50万円のコストダウンが可能となりました。
ブロックキッチンで仕上げる
長く使っていたキッチンは収納扉が破損し、油汚れがキッチンバックのタイル面にこびりついていました。
今回のリフォーム計画では、コスト面を最優先し、シンプルな「ブロックキッチン」を選択しました。「ブロックキッチン」とは、流し台、シンク、調理台、コンロ台がそれぞれ独立したブロック(ユニット)になっていて、必要に応じてそれらを組み合わせて一体的なキッチンを作るというものです。非常にシンプルな仕様であり、継ぎ目が生じる分、システムキッチンより清掃性や機能性などは劣りますが、十分キッチンとして使うことができる上、コスト面で非常に魅力的です。結果、Yさんは吊戸棚と清掃性に優れたキッチンバックパネルの施工も含め、同サイズの一般的なシステムキッチンよりも約30万~35万円のコスト削減に成功しました。
床はフローリング風クッションフロアで仕上げる
マンションの居室に多いカーペットの床。固定されているため、お洗濯ができないのが難点です。
Yさんは当初フローリングでのリフォームを検討していましたが、耐衝撃音性能の高い材料での施工が求められることを考慮し、フローリング柄のクッションフロア材で床を仕上げるプランに変更しました。クッションフロア材は戸建て住宅においても洗面脱衣室の床やトイレ床といった水気のある箇所に用いられ、清掃性に優れている上、費用もフローリング材に比べ安価です。これにより、マンション用フローリング材でのリフォームに比べ、約25万~35万円下げることに成功したのです。
次のページでは、いよいよ気になるリフォームのビフォー(工事前)とアフター(工事後)の写真をご紹介します。