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新学年スタート!「オバタリアン教師」にご用心(2ページ目)

オバタリアン教師とは、「限りなくクロに近いグレーな指導法を用いて子どもたちを支配する年配の女性教師」のことです。暴力までは振るわないものの、言葉遣いが怖かったり、やたらと子どもに罰を与えたりするような教師です。これは言葉や態度による暴力と言えるのですが、物理的な暴力と違って目には見えませんから発覚しにくいという問題があります。

執筆者:おおた としまさ

我慢することよりも上手に伝えることが大事

対立構造をつくらないというのは大原則ではありますが、我慢をおすすめしているわけではありません。自分がクレーマー扱いされることを恐れて子どもを守ってあげられないのは親としてかなり残念なことですから。

大切なのは我慢をすることではなく、上手に伝えることです。思わずカッと頭に血がのぼるような状況に際しても、一度冷静になって、次のような言い換えをしてみると効果的です。

「うちの子にひどい暴言を吐いているらしいじゃないか!」

「うちの子がご迷惑をおかけして、厳しく叱っていただいたようですが、本人にはそれがかなりこたえたらしいのです。子どもの話を100パーセント信じるのも良くないと思いまして、どんな風に叱っていただいたのか教えていただきたいのですが」

「うちの子を何時間も立たせっぱなしにしたらしいじゃないか!」

「うちの子がご迷惑をおかけして、立たされたということを聞きました。申し訳ございません。何時間くらい立たされていたんでしょうか」

「友達とのケンカで、一方的にうちの子を悪者と決めつけたらしいじゃないか!」

「○○くんとケンカをしてしまったようで、申し訳ございません。先生に仲裁していただいたようですが、うちの子はまだ納得がいっていないらしく、どういう状況だったのか一度詳しく教えていただけないでしょうか」

「最近何かとうちの子を見せしめ的に叱ってばかりいるらしいじゃないか!」

「最近うちの子が頻繁に叱られているようですね。申し訳ございません。うちの子、学校ではどのような様子なのでしょうか。何が問題なのでしょうか。授業中の様子をちょっとのぞきに行かせていただいてもいいでしょうか」

これで事態が収束するのならしめたもの。担任に憑依していたオバタリアン教師という魔物を教室から追い出したことになります。
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