早いもので、あのリーマンショックから1年半が経過しました。ニューヨークでは、当時の大暴落前の株価を回復しました。日経平均でもまもなくです。そろそろ、塩漬けにしてある銘柄を損切りしてもいいのではないですか?
損切りできない心のうちのワケを知っていますか?この記事を参考に、冷静に内観してみることをおすすめします。
投資でもっとも難しい損切りの決断
今回の大暴落は多くの投資難民を生み出してしまいました。投資で損をした人がたくさんいます。しかし失敗したわけではありません。この暴落から何かを学び、へこんだ気持ちを立て直し、投資に再挑戦することで、この辛い体験も立派な修業としての意味を持ちます。そのためには、今の銘柄を整理しなければなりません。しかし、投資でもっとも難しいのが「損切り」の決断なのです。
ほとんどの人は、みんな同じ気持ちでいるはずです。「元本を回復したら売ろう」とか「損を取り戻してから動こう」とかです。それがだれでも考える無難な発想です。そう考えていれば、今の自分の気持ちを守ることができますから!しかし、手放せば楽になることもあります。
損切りできないワケは感情的?
しかし、よく考えてみると、損切りしない人には、心中に隠された本当のワケがあるようです。あなたの本音は次のようなものではありませんか?・自分の失敗を認めたくない
ここで売ってしまえば損が確定する、つまり負けを認めることになる。それは自尊心が許さない!と小さな自我が清算を嫌っています。
・再び失敗することを怖れている
もしここで乗換えてもう一度コケたら笑いごとで済まされない。だから今は動かない。2連敗だけは避けたい気持ち。
・代替策が見つからずに動けない
損切りの恐怖はないがその後何を買っていいのか分からない、だから売る決断がつかないという人もけっこういます。
これらはいずれも感情的なワケです。自分がそうした感情に動かされているということを知ったうえで、合理的な選択をすることが賢明です。