23区中7区、
数は少ないけれど使ってみたい防災アプリ
各種アプリの中で一番実用性が高いのは防災アプリ。避難所、公共施設、病院などといった発災時に役立つ施設が記載された防災マップをベースに、避難の方法や非常時の持ち出し品ガイド、非常用伝言ダイヤルの使い方などの対応マニュアルなどが見られるものが一般的。事前にダウンロードしておけば、通信ができない状況下でも地図を確認できるのでぜひ入れておきたいもの。現在、東京23区のうち、足立区、江東区、杉並区、世田谷区、文京区、港区、目黒区の7区で作られており、他の自治体にも頑張っていただきたいところです。ちなみにこれら7区のうちで、機能が充実しており、日常的に使えると思うのが足立区。防災マップ、ハザードマップの表示のほか、避難所等へのナビ(通信が可能な状況下のみ)、区公式ホームページの新着情報、区公式ツィッターの表示、区内の数箇所に設置されたライブカメラの画像確認などができ、防災・防犯の笛や懐中電灯としても使えるのです。私もダウンロードして使ってみましたが、笛、懐中電灯の音量、光量はともにかなりのもの。また、市内の河川の状況がわかれば、避難時の参考になります。
また、港区も液状化マップや津波浸水深の3Dイメージ、津波浸水予想図など独自のコンテンツがあり、揺れだけではなく、津波にも注意しなくてはいけないことがリアルに実感できます。他の自治体は防災マップ掲出がメインですが、できればもう少し機能を精査、使えるアプリにしていただきたいところです。
観光に力を入れている街では
散歩系アプリも充実
防災アプリについで多いのは散歩系のアプリ。このところ、23区内でも地図やパンフレットなどを作って観光に力を入れるところが増えており、そのアプリバージョンというところでしょうか。まず、東京スカイツリー完成以降観光客も増加、力を入れているのが台東区、墨田区が情報を提供した下町そら散歩。台東区の場合、区を20のテーマから案内する観光パンフレットをそのまま提供しており、浅草、上野のような知名度のある観光地以外も知ることができます。また、現在の地図だけでなく、江戸時代、明治時代の古地図も参照できます。同様に写真中心にガイドしているのが港区まち歩きナビ(ROUTE MINATO)。多言語対応(自動翻訳)機能や、音声自動再生機能を搭載するなど、外国人も意識した作りも特徴。観光スポットを中心に25のまち歩きルート、約700コンテンツが紹介されています。
個人的には一番、お役所らしくなくて好きなのが絵地図師高橋美江さんの、暖かな雰囲気の手書き地図でガイドしてくれる東京中央区まち歩きマップ。取り上げれれている地域は日本橋・八重洲・京橋、銀座に始まり、築地・新富・湊、人形町・浜町・東日本橋、茅場町・八丁堀・兜町、月島・勝どき・佃・晴海の6エリア。絵地図、江戸時代の古地図、現在の地図を切り替えて見られ、観光、歴史、グルメ、買い物情報も。
あまり観光地とも思えないものの、意外に充実しているのが目黒区のめぐろWALK。区内を走る東急東横線、大井町線、目黒線、田園都市線と京王井の頭線の14駅を起点に、神社仏閣や、カフェやショップなどのスポットを紹介しています。目黒川以外にも桜の名所の多い地域なので、これを手に散歩してみていただきたいものです。
あったら絶対に便利な子育て支援アプリに
ゴミ出しアプリ
防災、観光についでニーズは高いと思われるものの、今のところ、新宿区だけが作っているのが子育てファミリーに役立つアプリ、新宿区子育てバリアフリーマップ。内容としては、子どもと一緒に外出する際に利用できる、授乳スペース、おむつ替え設備、幼児用便座、ベビーチェアのある区有施設を紹介しているというもの。PC版には区内の子育て応援ショップの情報などもまとめられています。もうひとつ、ひとり暮らしや新しくその街に引っ越してきた人などに便利だろうと思ったのがゴミ出しアプリ。23区では杉並区がなみすけのゴミ出し達人(マスター)なるゴミ出しアプリを作っており、利用する集積所を登録しておくと、今日、明日の収集予定が表示されるというもの。その他、ごみの日カレンダーで収集日が一覧で見られたり、分別ごとに朝のアラームを設定できたり。ごみの種類や出し方についての辞典もあり、さすが環境問題に意識の高い杉並区という感じです。同種のアプリは横浜市も作っています。
実はもっとあるんじゃないかと期待していたのですが、自治体レベルでの活用となるとまだまだという様子。今後、防災、子育てを中心に様々な役立つアプリが登場してくることを期待しようと思います。