ギンレイホールの特徴は2本立て×2週間上映!

みなさまは、“名画座”というものをご存知でしょうか。もともと名画座とは、旧作映画を劇場でかける映画館のことですが、近年ではロードショーが終わったばかりの準新作を2本立てで上映するところもあります。

今回ご紹介する、「飯田橋ギンレイホール(以下、ギンレイホール)」の特徴も、まさにそこにあります。「目黒シネマ」などと同じように、選りすぐりの準新作2本を、お得な値段で一気に観ることができるのです。一般価格は1500円[税込]で、ラスト1本だけを1000円[税込]で観られる夜間割引料金も用意。さらに、ギンレイ・シネマクラブという会員サービスに入会すると、同館で上映される映画を1年間、何度でも観られる“シネパスポート”が提供されます。

シネパスポートは、1枚につきひとり利用可能なシングルカード(10800円[税込])、1枚でふたりまで入場できるペアカード(19400円[税込])、1枚で5人まで入場可能な法人・グループカード(32300円[税込])の3種類が存在。鑑賞スタイルに合わせて選べるのもうれしいところですね。

今回の記事では、そんな魅力的な名画座ギンレイホールの2本立て上映内容がいかに決まっているかを、劇場支配人の久保田さんに聞きました。合わせて、今後の上映スケジュールなどもご紹介します。

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ギンレイホールの入り口。建物の壁面には直近の上映プログラムのポスターが掲出されています
 

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待ち合い用のソファーも用意。ちなみに後ろの階段を降りるとお手洗いがあります。

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座席数は206。シネコンにしか行ったことがない人は、クラシックな雰囲気に驚くのでは。


2週間興行へのこだわりは、より多くの人に作品を観てもらうため

―上映内容はどうやって決められているのですか

基本的には、私が決めさせていただいています。観ていない映画は選べませんから、月に20本以上もの新作の試写を観たり、ロードショー後のお客さんの様子をみたり、スタッフから意見を聞いたりもして選定しています。

―上映内容の選定の基準はありますか

私はここで支配人を務めて3年になるのですが、それ以前からある程度劇場のカラーというものがありました。そのカラーを踏襲して、お客さんの好みをみながら、いろんなジャンルから選んでいます。

―なぜ、2週間ごとに番組の編成を変えているのですか。

2週間ごとの興行になると、1週間ごとの劇場さんに比べると半分の番組しか入れられません。本当は、アニメ作品や、短編ドキュメンタリーなど、もっとたくさんの番組も上映したいのですが、どうしても番組数は限られてしまいます。

それでも2週間の興行にこだわっているのは、会員になっていただいているすべてのお客様に映画を観ていただくためです。1週間だけの上映にしてしまうと、満席になるほど混み合って、会員の全員のお客さんが観れなくなってしまうのです。特別興行などでは1週間の上映にすることもありますが、通常興行に関しては2週間というスパンは崩せないですね。

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受付

―2本立て興行のタイトルやキャッチコピーを決めていないのは、何か理由はありますか

確かに、こちらで“○○特集”などというタイトルはつけていません。しかし、上映内容の2本を決めるときには、こちらなりの心づもりはあります。また、時期を観て、ゴールデンウィークだったら若者の向けの恋愛映画がいいかな、などと考えていたりもします。そのあたりは、お客様に先入観を持たずに、上映されている作品を好きに観ていただければよいかなと思っています。

―映画を観た方から、何かうれしかったコメントなどはありましたか

当館では、映画を観たあとに感想を言いながら帰られるお客様がけっこういます。「今回の2本はよかったよ」って言ってくださるのは、とてもうれしかったですね。中には映画の感想だけでなく「こういう映画をやってよ」「こういう映画はここでやらないでよ」などと、率直な意見もいただいたりしていますね。

―そういった意見は、上映内容に反映されるのですか

ホームページでも上映作品についての感想やリクエストを受けつけていますし、館内でもリクエストボックスを設置しています。「これとこれの2本をやってよ」とい う組み合わせへの意見や、毎回20作品くらいの映画のリストも書いてくださるお客様もいます。そうした意見は、選考の参考にさせていただいています。

―上映内容を決めるときに、不安などはありますか

不安はあります。当館では、顔なじみになっている常連のお客様、私よりもずっと映画通のお客様がたくさんいますし、お客様は厳しいですから、自信を持って編成しても反応がすごく気になります。プログラムを決めるときはいつも勝負ですし、ドキドキしていますね。

次ページでは、現在ギンレイホールで実施中の企画『午前0時のフィルム映写会』をご紹介!