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兵役が韓国ドラマに与える影響は?

韓国には徴兵制があり、成人男性は一部の免除者を除いてその義務を果たさなければなりません。そこで、兵役が韓国ドラマに与える影響について、私なりの見解を交えつつまとめてみました。

安部 裕子

執筆者:安部 裕子

韓国ドラマガイド

入隊のしくみとは?

韓国の徴兵制については、詳しく解説したサイトも多く、日本人である私が語れる分野ではないので、概要だけを簡単に説明します。

韓国の男性は原則として満19歳になる年に入隊のための適正検査を受けることが義務付けられています。そこで基準を満たした者は、30歳の誕生日を迎えるまでに、現役の軍人として入隊します。また検査の結果、なんらかの理由で現役での服務が不可能と判定された場合は公益勤務要員として行政機関などで勤務をします。


兵役が韓国ドラマに与える影響は?


服務期間は、所属先によって異なりますが、現役の場合は最短で21カ月。約2年間は芸能活動から遠ざかることになります。若さもひとつの武器である芸能人にとって、20代のうちの2年間が空白になるというのは大きな問題であることは言うまでもなく、入隊するタイミングも重要な選択になります。入隊時期は正当な理由があれば自分で決めることができるため、芸能人の場合は30歳の誕生日を迎えるギリギリまで引き延ばすことも多いです。

俳優の中には、若い無名時代に兵役を終わらせ、その後にブレイクした…という例もありますが、ほとんどの俳優の場合は新人時代を経て、20代後半で人気と実力を兼ね備えるため、俳優としての最も旬の時期と、入隊リミットが重なることが多いです。
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キム・ナムギルは『赤と黒』で人気絶頂を迎えた直後に兵役へ。



例をあげると2010年に『善徳女王』『赤と黒』で人気が爆発したキム・ナムギルは、それらの作品が1年遅れて日本に輸入された頃には兵役中。日本でファンが急増したにも関わらず、来日することができず、当然ながら新作もない状況で、本人はもちろん、ファンも寂しい思いをしました。

また、20代半ばから30代前半の女優がヒロインを務めることの多いトレンディドラマにおいては、相手役にふさわしく、かつ視聴率を見込める同世代の男優が不足することがギャランティの高騰にもつながり、ドラマ全体の製作費を圧迫するという影響もあります。

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