乾季、ケニア旅行のメリット
乾季は車がスタックする心配もなく、サファリをするには良いシーズンです。大乾季にはヌーの群れが草を求めて、タンザニアからケニアへやってきます。これが有名な“ヌーの大移動”。この群れは通年、7~10月初め頃までマサイマラ国立保護区で過ごしています。ヌーが到着したばかりの7月は、草原がヌーだらけ! やがて大群はバラけていきますが、草食獣の数はこの頃、圧倒的に多くなっています。乾季は、空が厚い雨雲に覆われることがないため、キリマンジャロ山が見られる確率が雨季より高くなります。キリマンジャロ山の全景を望めるのは、アンボセリ国立公園から。山はタンザニアに位置するのですが、見るならケニア側からのほうが絶景と言われています。特に早朝は空気が澄んでいるので、朝日に染まるキリマンジャロ山を拝むことができるでしょう。
乾季のデメリット
乾季はサファリするにはグッドシーズンと言えますが、一方でデメリットもあります。大地が乾いているので当然砂埃がすごく、時には目も開けていられないほどの砂嵐に見舞われることもあります。また湿原や川の水かさが減るので、水鳥達の数も減り、少し淋しくなります。日照りが続くと草も枯れ果ててしまうため、草食獣は草を求めて、時には国立公園の外に出て行ってしまうこともあります。
乾季はベストシーズンのため観光客が多く、ライオン1頭にサファリカーが10台以上も群がるような事態も多々起きます。ライオンがよく見える位置に車を寄せるために、順番待ちをしなくてはなりません。チーターやヒョウなど行動的な動物だと、順番が回ってくる前に、離れていってしまうこともあり得ます。