男女差、技術系では僅差に
■大学卒の業種別、男女別の初任給(単位:千円)表3は平成25年3月に業した大学卒の業種別、男女別の初任給平均です。
全体の平均では男子20万200円、女子19万5100円で5100円男子のほうが高くなっています。そのうち事務系の差は6200円ですが、技術系は1500円と差が縮まっています。技術系になると仕事内容にも男女差がなくなるのが理由と予想できます。
鉱業、不動産・物品賃貸業は男女差1万5000円以上
男女の初任給差をみてみると、鉱業・鉱石業は男子21万9900円、女子20万1000円でその差1万8900円。不動産・物品賃貸業は男子21万3200円、女子19万5500円でその差1万7700円と、この2業種は1万5000円以上の男子のほうが女子より高くなっています。他にも、建設業、金融・保険業、教育・学習支援業が1万円以上の差。事務系の男女差が大きかったので、事務系で入社する割合がこれらの業種では多いのでしょう。
医療・福祉は女子のほうが男子より4300円高い
ただ、1業種だけ女子のほうが高額な業種がありました。医療・福祉で男子18万9600円、女子19万3900円で女子のほうが4300円高くなっています。医療・福祉は病院や保健所、保育所、介護施設、老人ホームなどで、看護師、保健師、助産師など女子が専門的な資格をもって就職する職場が多くあります。専門の資格を持った女性が平均初任給をあげているのでしょう。
初任給も業種が学歴によってかなり差がでています。また初任給は低くても、数年後の年収は高くなる業種もあります。初任給データも色々な角度から判断したいですね。