東洋医学のできること

東医宝鑑

東医宝鑑

最近、「未病」という言葉をよく耳にしませんか?簡単に言えば、病気でもないし、健康でもない状態、つまり「半病人」を指します。カラダがだるい、イライラしやすい、肌が乾燥する、抜け毛がひどい、目覚めが悪い、睡眠が浅い、肩こりがある、生理痛が重いなど病院に行っても異常と診断されない状態をいいます。でも、もしかするとその症状はカラダからの警告かもしれません。

実際に当院にご来院される方の多くは「◯◯病」という病名がついている方ではなく、「心がすっきりしない」、「胃もたれがする」、「肩が重い」、「むくみがひどい」、「仕事中に足がつる」など病気ではなく、不調を訴えてくる方たちばかりです。

私たちのカラダはとても優秀な構造と機能を持ち合わせています。そんな優秀なカラダが意味もなく「つらい」行動を起こすはずはありません。すべての行動には意味があります。頭痛があるということは、脳腫瘍があるかもしれない、目を酷使しているかもしれない、首や肩の筋肉がこっているかもしれない、運動不足、貧血、高血圧…多かれ少なかれ何か原因はあるはずです。まずは、自分のカラダと向き合うことが大切です。

そのためのツールとして東洋医学を用いることをお勧めいたします。

東洋医学は私たちと自然との関係を調べ、調整してくれる役目を担っています。普段から甘いものをたくさん食べていると、体の中にドロドロした老廃物がたまり、夜更かしをしていると肌トラブルを引き起こします。甘いものの食べ過ぎや夜更かしは悪いことだと思いながらもしてしまうのが人間の性。その不摂生を漢方薬やはり灸、マッサージなどの方法を用いて調整します。

針

はり灸、漢方薬、食事など、東洋医学にはたくさんの治療法があります。

特別な知識があれば、自分で調整することも可能でしょうが、やっぱりそこは専門家にお任せしたいところです。漢方薬、はり灸、食事など東洋医学にはたくさんの方法があります。優れた東洋医学者であれば、きっとあなたのココロとカラダにたくさんのアドバイスをしてくれるでしょう。ぜひ、あなたに合った身近なアドバイザーを見つけてほしいと思います。

予防のことばかりお話してきましたが、今度は病気になったとき、東洋医学はどうなのか?お話しします。

東洋医学は歴史が長く、打撲や骨折、風邪などの感染症、糖尿病や高血圧、がんに至るまで古典には様々な記載があり、ある程度の結果を出してきました。ただし、そのどの方法を見ても、治療法は予防の方法と何ら変わりがありません。自然には自然治癒力があって、その力を引き出してあげることで、病気は治るという考えだからです。つまり、自然との調和が病気を治すと考えているからです。

傷寒論・張仲景

傷寒論

風邪をひいたら葛根湯が有名ですが、葛根湯には汗をかかせる働きがあります。カラダの表面にある風の邪気を毛穴から汗と共に出させ治療します。それ以外にも、大椎や風池というツボ刺激や首にネギをまく、厚着をして汗をかかせるなども原理は全く同じです。寒気がしてブルブル震えて、熱が出てくるのは、防衛反応として私たちのカラダが起こしている反応です。ばい菌が熱 を出しているわけではありません。体温を上げて、汗をかかせるという私たちのカラダの自然の働きです。それをもっと促進するように葛根湯やツボ、ネギがあるのです。古くから伝わるおばあちゃんの知恵袋も東洋医学がルーツなのでしょう。


東洋医学を日常生活で活用する

私たちのカラダは60兆個の細胞でできていて、それが新陳代謝を繰り返します。壊れて作り替えるにはエネルギーが必要で、そのために食事と睡眠をとります。若い頃は良いのですが、年齢を重ねてくると、新陳代謝機能が衰えてきます。
車で例えるなら、

「新車で買った高級車、なんて良い車だろう。みんなが注目してくれた、走りは快適、維持費はかからない。」

しかし10年もたてば、型遅れ、車検が高額、故障が多い・・・。

これは人のカラダでも同じです。ただし、車と違って買い替えができないということです。つまり一生付き合わなくてはいけないのです。そこで、ぜひ皆様には、定期的なメンテナンスとして、東洋医学を利用してほしいと思います。月に1回、2か月に1回でも構いません。日ごろの疲れを癒し、どう過ごした良いのかアドバイスをもらい、生活と人生の豊かさを考えてみてはいかがでしょうか。

施術

施術中の風景。

実際、私を訪ねてくる9割の方が、健康に対する意識が高く、何となく不調を感じ、健康増進目的でご来院されます。この方たちは病気になってからでは遅いと感じているからです。

自分で気が付き、対応策を考えられるのであれば良いのですが、自分を客観的に理解するには第3者が適しています。ぜひご自身のココロとカラダの定期的なメンテナンスとして東洋医学を取り入れてみてください。

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