自動着火、タイマー付きなので朝はラクラク
着火方法は、運転スイッチを入れるだけ。スイッチを入れると燃料タンクからペレットが自動で燃焼ポットに落ちてきて、自動で着火します。着火するまでおよそ5分ほどかかります。タイマー機能も付いているので、朝起きる時間に合わせ部屋を暖めておくこともできます。家の断熱性能にもよりますが20畳の部屋全体が暖まるまでおよそ30分かかるとのことです。コンコード オルコット ストーブ設置例その2*
前面から温風と輻射熱で暖める
写真上:天板の一部をずらしヤカンを置くことができる。写真下:天板を開けると燃料タンクがある。*
天板の一部をずらすとヤカンをのせるスペースがあり、ここでお湯を沸かすことができます。その後ろの天板を開けると燃料となるペレットを入れるタンクがあります。タンクには10キログラムのペレットが入ります。
燃料はどのくらい消費する?
快適なペレットストーブライフを楽しむためには、品質のよい燃料(ペレット)を選び、使うことが大切。
燃料(ペレット)消費量は一時間当たり0.6キログラム(火力「小」) ~ 1.65キログラム(火力「大」)、一日8時間運転すると、4.8キログラム ~ 13.2キログラムを消費します。実際には火力を最大で運転することは少ないでしょう。
燃料タンクは10キログラム入りますので、一日に5キログラムの燃料を消費するご家庭なら、二日に一度の補給が必要になります。
お手入れ、お掃除方法
毎日使用前に「燃焼ポット」(ペレットが燃える場所)の灰を掃除します。運転スイッチを2回押すと「掃除モード」になり、排気ファンだけが回るため灰やススが家の中に入り込むのを防ぎます。月に一度、燃焼室上部のパイプクリーナーを動かして熱交換パイプに付着した灰を落とします。年に一度、オフシーズンには給排気筒に付着した灰を落とします。適切な取り付けをしていれば、ご自身で掃除をすることができます。
ヒーターなどの消耗品の交換時期が来たら、ストーブ販売店に頼んで全て分解して掃除をしてもらうと良いでしょう。目安としては3年に一度くらいのサイクルで、部品の交換代なども含め3万円程度見込んでおきましょう。
日本の暮らしに合う日本モデル
今回はグッドデザイン賞を受賞したシモタニのペレットストーブ「コンコード・オルコット」を取り上げました。日本で使うために開発されたため、日本の住宅に合うコンパクトサイズで操作性もよく、自動着火やタイマーなど便利な機能も一通り揃っています。国内モデルのペレットストーブは日本のペレット事情から全木ペレットを使用することを前提にしたものが多く、従って灰を掃除するための受け皿がついていたり、地震時に作用する感震消火装置がついていたりと、私たちの暮らし向きに沿った機能を持ち合わせています。
ペレットストーブを導入する際には、性能・機能やデザイン性、価格なども気になるところですが、このような「日常的な扱いやすさ」もぜひチェックしていただきたいと思います。
【製作元データ】
有限会社シモタニ
住所:岐阜県下呂市萩原町上村853-1
電話:0576-52-3775
自社開発のペレットストーブ販売開始:2005年
累計販売台数 約2000台 ※2015年4月に累計販売台数のみ更新
ホームページ:ペレットストーブのシモタニ
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*印の付いた写真提供
【関連サイト】
2011年グッドデザイン賞 ペレットストーブ[コンコード オルコット]
【取材協力】
REプランニング株式会社
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