エコ住宅で採用率の高い「ペレットストーブ」

前記事では省エネ住宅の見本となる「全国のエコハウス」のご紹介をしましたが、特筆すべきは「ペレットストーブ」の採用率が高かったこと。ペレットストーブは室内を暖房するストーブの一種で、寒い地方では普及が進んでいますが関東以南ではまだなじみが薄いのではないかと思います。しかし平成25年の林野庁の「木材利用ポイント」制度の対象となっており、これから認知度も高まってくると思われる注目の暖房器具です。

ペレットストーブとは

ペレットストーブとは、薪(たきぎ)を燃やす薪ストーブに似た暖房装置です。燃料が薪ではなく「木質ペレット」であることからペレットストーブと呼ばれており、北欧などでは一般的な暖房器具となっています。

ペレットストーブ使用例。(写真提供:山本製作所

ペレットストーブ使用例。(写真提供:株式会社 山本製作所


室内でゆらゆらと燃える炎を楽しめ、やすらぎを感じることのできる暖房器具です。木質ペレットが燃える時に出る遠赤外線で体が芯からぽかぽかします。排気筒は必要ですが薪ストーブのように大がかりな煙突などは不要で、よりお手軽に、質の良い暖かさを得られるエコな暖房装置です。

木質ペレットとは

ペレットストーブの燃料になる木質ペレット(画像提供:株式会社 山本製作所)

ペレットストーブの燃料になる木質ペレット(画像提供:株式会社 山本製作所

ペレットストーブの燃料となる「木質ペレット」とは、本来なら使用されることのない未使用の間伐材やかんな屑、おが粉、端材などを細かく砕き、圧縮して棒状に固めたものです。木材の中に含まれるリグニンという物質が接着剤の役割を果たし、圧縮するときは接着剤を使いません。

大まかに分類すると、丸太のすべてを利用した全木ペレット(茶色)、丸太の皮をむいた部分だけを使用したホワイトペレット(白)、丸太の皮の部分だけでつくられたバーグ(濃い茶色)などの種類があります。木質ペレットは木質バイオマス系の燃料です。

 

木質バイオマスとは

林野庁のホームページによると、「バイオマス」とは生物資源(bio)の量(mass)を表す言葉であり「再生可能な生物由来の有機性資源(化石燃料は除く)」のことを呼びます。木質バイオマスには、主に、樹木の伐採や造材の時に発生した枝、葉などの林地残材、製材工場などから発生する樹皮やのこ屑などのほか、住宅の解体材や街路樹の剪定枝などの種類があります。それぞれの特徴にあった利用を進めますが、木質ペレットの原料には化学処理を行っていない無垢の木材を使います。木質ペレットや薪などの木質バイオマス系の燃料は、豊富な資源に裏打ちされた、環境に優しい燃料なのです。

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でペレットストーブの特長や木材利用ポイントの概要を見てみましょう。