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北海道ジンギスカン物語-北の羊食文化とお店の紹介-(2ページ目)

北海道のソウルフード・ジンギスカン。北海道遺産にも指定されたジンギスカンは、単なる食べ物というより、道産子の生活にとっては切り離せない「食文化」の一つであると言えます。ジンギスカンの歴史や名前の由来、食べ方のスタイルやタレ選び、札幌のジンギスカン有名店などジンギスカンにまつわる情報を紹介します。また、実際に自宅でジンギスカンを食べる時の「美味しい焼き方」の秘伝も公開いたします。

大谷 修一

執筆者:大谷 修一

北海道ガイド

マトンかラムか?

一般に羊肉を食べる機会がほとんどない「内地(北海道外のこと)」の方々にしたら、マトンとラム、いったいどう違うの?と思われるでしょうね。

マトンは生後1年以上を経過した羊肉で、羊独特の臭みやくせがあります。この羊独特のくせが好きという人は断然こちら派。マトンの場合、くせや臭みを消す為タレ漬け状態で販売されているケースが多いようです。

ラムは生後1年未満の仔羊肉。柔らかくてくせもなく、マニアには物足りないかもしれませんが、万人向きの味です。

「さき漬け」か「あと漬け」か?

もちろんこれは、麻雀のルールではなくジンギスカンの食べ方のお話。北海道の道北や道東では最初からタレ漬け込みのジンギスカンを焼いて食べる「さき漬け」スタイルが主流なのに対して、生ラムを焼いて好みのタレに漬けて食べる「あと漬け」は札幌から道南流と一般には言われていますが、これも各店やそれぞれの家庭での好みの問題。

「さき漬け」の肉は前述のようにくせのあるマトンが多く、最初からタレ漬け状態で売っているジンギスカンを買ってくるケースが多いでしょう。お手軽な反面、味の調整ができず単一になるという問題があります。

「あと漬け」派は、肉の風味と「自分好みのタレ」の味を重視する人に多いようです。

ベルかソラチか?

さて、先漬けかあと漬けかが解決したら、次はタレです。

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ジンギスカンのタレ

味は醤油ベースや味噌ベースがありますが、羊肉の風味を味わうならさっぱりした醤油ベース。 市販のジンギスカンのタレ、通称「ジンタレ」を選ぶ場合、道産子のお気に入りは「ベル」か「ソラチ」。

この瓶は北海道なら各家庭には必ずあると言われているぐらいの「調味料の常備品」です。
そのままで使うのも良し。またこのタレをベースにニンニクやごま、すり下ろしたリンゴ、レモン、赤ワイン、唐辛子などを加えながら自分好みの「オリジナル・ジンタレ」を作るのも、ジンギスカンを食べる時の醍醐味かも知れません。

なおジンギスカンをさっぱりと食べたいという方、道産子から「邪道」とお叱りを受けるかも知れませんが、柚胡椒か山わさびを入れたポン酢に漬けるという「大谷流食べ方」も意外にいけますよ。
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