ダイジェストでお伝えした「幸せな家づくり7つのステップ【準備編】」ですが、前回は「ステップ7 家づくりの順序を知る その3 土地を探す 前編」をお伝えしました。今回は後編を紹介します。
ここで改めて「なぜ家が欲しいか?」を明確にしましょう
街中に10分で行けて、緑に囲まれた場所に住みたい!とイメージすれば、それに近い土地が見つけやすくなります
「空気の美味しい場所に住みたい」
「畑付きの土地に住みたい」
「公共施設が整っているエリアに住みたい」
「子供の学区を考えてエリアを決めたい」
「それぞれの両親の住んでいる場所とのバランスで選びたい」
「利便性の良い街中に住みたい」
など、人によって動機は様々でしょう。
幸せな家づくりのポイントは「その動機に家族共通の夢を盛り込むこと」です。ぜひその視点でもう一度明確にしてみましょう。
候補のエリアとそれ以外のエリアも数カ所同時に探してみましょう
動機が明確になれば、候補のエリアも明確になってきます。しかし、土地を探す場合はそのエリアだけを探すよりも、その候補と比較出来そうな地域も数カ所同時に探すのがポイントです。興味深いことに、主候補のエリアではなく、比較していた地域で理想の土地を見つけるケースも多くあります。視野を広げる意味でも、一緒に他の地域の比較候補もあたってみましょう。土地の予算が合わない場合の対処法
はじめに総予算を決め、次に家の予算を決め、最終的に総予算から家の予算を引いた金額で土地を探すというステップを紹介してきましたが、土地を探す段階で「どうしても自分たちの思い描いている土地の予算がオーバーしてしまう」というケースも出てきます。こういった場合の対処法は、3つあります。
1. 土地を探すエリアを広げて予算の合う場所の情報収集をする
2. 総予算を見直す
3. 家の予算を見直す
ここで避けたいのは
「少しぐらい総予算をオーバーしても他でなんとかなるだろう」
「家の予算を見直せばどうにかなるだろうから、この土地を押さえるためにまずは手付金だけでも打っておこう」
などと焦って、行動することです。
予算を見直すのなら、もう一度FP、HM、工務店、設計事務所などの専門家に必ず相談しましょう。
「生命保険などの見直しをすると、家の予算に100万円加えることが出来ます」
「客間を1室減らせば、予算を150万円ほど下げることが出来ます」
など、専門家から具体的な内容でアドバイスをもらい、金額を明確にしてから土地の取得を進めましょう。
7つのステップを踏むと理想の土地と出会う確率はグンと高くなる
【準備編】の最後になりますが、7つのステップを踏みながら家づくりを考えると、理想の土地が見つかる確率は高くなります。ただ、土地が見つかるまでの間には個人差があり、中には70箇所ぐらいの土地をみて理想の土地を手に入れた方もいます。「はじめは漠然としていたけど、20箇所以上みるとだんだん土地の見方も分かってきました。50箇所程見て廻ったときは、まだ土地が出てこないことであきらめそうにもなりましたが、あきらめなかったことが理想の土地と出会った最大の要因だと思います」
とその方が言っていました。
やみくもに土地だけを探すと、途中で挫折するでしょう。しかし、「なぜ家が欲しいのか?」を明確にし、家の予算を算出する時に、ある程度の家のイメージを思い描くステップを踏んでおけば、土地をみた時にイメージが湧きやすくなります。そうすればあきらめることなく、理想の土地を見つけ出すことが出来るでしょう。
幸せな家づくりの根底のステップとして活用してください。
幸せな家づくり7つのステップ【準備編】
ステップ1 何のために家が欲しいか?を家族で話し合う
ステップ2 夢、幸せに基づいた動機を見つけ出す
ステップ3 家を手に入れる5つの手段を知る
ステップ4 実際に足を運んで体感する
ステップ5 家づくりの順番を知る その1「FP(ファイナンシャルプランナー)に相談する」
ステップ6 家づくりの順番を知る その2「家の予算を算出する」
ステップ7 家づくりの順番を知る その3「最後に土地を探す」