カフェ/吉祥寺・荻窪・国分寺・青梅のカフェ

青梅「夏への扉」でカレーと珈琲を愉しむ(2ページ目)

陸橋のたもとに建つ一軒家で、喫茶店カレーの名作と珈琲を味わっていると、窓下をオレンジの帯の電車が通り過ぎていきます。

川口 葉子

川口 葉子

カフェ ガイド

ライター、喫茶写真家。著書に『東京カフェ散歩 観光と日常』『京都カフェ散歩 喫茶都市をめぐる』(祥伝社)、『街角にパンとコーヒー』『東京の喫茶店 琥珀色のしずく77滴』(実業之日本社)他多数。雑誌、Web等でカフェやコーヒー特集の監修、記事執筆多数。Webサイト『東京カフェマニア』主宰。

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ハインラインのSF小説を店名にして

オーナーの山田勝一さん

オーナーの山田勝一さん(写真撮影・尾田信介)


かつて国立で自然食レストランを営んでいた山田夫妻は、頭でっかちのルールに縛られがちな調理法を離れて、肩の力を抜いてのんびり楽しめる場所を作るために喫茶店を開きました。店名はロバート・A.ハインラインのSF小説に由来します。

ネルで抽出するコーヒーは、国立の自家焙煎珈琲店「カイルアコーヒー」の深煎り豆を使用。

「ほどよいコクをもたせながらも、苦みが出過ぎないのが理想の味」と、ポットから細く注ぐお湯と、ネルから滴り落ちるコーヒーの量が常に同じになるように神経を注ぎながらドリップしています。
谷川俊太郎さんをここに招いてポエトリー・リーディングを催したこともあるそう

谷川俊太郎さんをここに招いてポエトリー・リーディングを催したこともあるそう

猫のモティーフは小説にちなんで

看板や店内の置物にくり返されている猫のモティーフは、小説『夏への扉』に登場する主人公の愛猫ピート。とびきり居心地のよい窓際のベンチに腰をおろし、揺れる緑の中から現れては去る電車を眺めていると、ピートといっしょにタイムトラベルしているような気分になるのです。

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窓辺

 

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