「キャンペーン金利」ネット専業銀行はやや苦戦
インターネット専業銀行のソニー銀行の冬のキャンペーンが2014年2月28日で終了したことから、例年なら冬のキャペーンも一段落する時期なのです。しかし、2014年は「○○周年キャンペーン」と銘打ったキャンペーンを行っている金融機関がいくつもあるようです。インターネット専業銀行だけではなく、好金利で名をはせている地方銀行のインターネット支店の定期預金金利の動向を見てみることにしましょう。まずはインターネット専業銀行からです。
ソニー銀行と競っている住信SBIネット銀行は、2月2日の冬のキャンペーン終了の翌日から4月6日まで「円定期預金特別金利」のキャンペーンを行っています。金利は3ヵ月=0.40%、6ヵ月=0.20%、1年=0.25%です。3ヵ月ものは当初0.20%の金利でしたが、3月3日より0.40%に引き上げられています。
オリックス銀行は、オリックスグループ創立50周年記念と銘打ち「定期預金特別金利キャンペーン」を行っています。eダイレクト預金の場合、1年・2年・3年物の金利は0.35%、5年物=0.50%となっていますが、ダイレクト預金では1年・2年・3年物が0.25%、5年物は0.40%と0.10%低くなっています。最低預入金額は100万円以上で、キャンペーンは3月31日までとなっています。
大和ネクスト銀行は「ダイワ春の特別金利キャンペーン」と銘打ち、3ヵ月=0.20%、6ヵ月・1年=0.35%となっています。期間は3月31日までですが、最低預入金額は300万円以上と預け入れのハードルがやや高くなっています。
地方銀行のネット支店が狙い目
1年物定期預金を基準にすれば、インターネット専業銀行の金利は0.35%が上限ですが、地方銀行のインターネット支店には0.35%を上回る定期預金が存在します。香川銀行の「セルフうどん支店」には、金利トッピング定期があります。1年物=0.30%、2年=0.31%、3年=0.33%、5年=0.35%の金利を提示しています。中でも「超金利トッピング定期」は、1人100万円までしか預けられませんが1年=0.40%の金利となっています。
同じく四国の愛媛銀行の「四国八十八ヵ所支店」には、四国八十八ヵ所支店定期として、1年=0.32%、2年=0.33%、3年・4年・5年=0.35%の金利となっています。さらに、1口=100万円の定期預金として「100万円限定だんだん定期預金」が1年=0.40%となっています。
岡山のトマト銀行の「ももたろう支店」には、ももたろう支店4周年記念キャンペーンとして「スペシャルきびだんご定期預金」が1年=0.45%で扱われています。スペシャルきびだんご定期預金、通常は預入金額1人=100万円のところ、キャンペーン期間中の6月2日までは1人=300万円まで預け入れが可能となっています。通常の定期預金には、きびだんご定期預金として、1年=0.30%、3年=0.32%、5年=0.35%が扱われています。(預入金額300万円未満の場合)
山形の庄内銀行の「わたしの支店」では、わたしの支店専用定期として、1年=0.40%、3年=0.30%、5年=0.40%の金利で扱われています。わたしの支店の定期預金は、最低預入金額は100万円以上となっていますが、1人=1000万円まで預け入れは可能となっています。
トマト銀行ももたろう支店の「スペシャルきびだんご定期預金」は、キャンペーン金利かつキャンペーン預入限度額となっていますが、その他はキャンペーンに関係なく取り扱われている定期預金ばかりです。キャンペーンの有無にかかわらず、地方銀行のインターネット支店優位の局面が定期預金に関しては続きそうな雰囲気です。
なお、金利はすべて2014年3月4日現在です。