ダイジェストでお伝えした「幸せな家づくり7つのステップ【準備編】」ですが、前回は「ステップ5 家づくりの順序を知る その1」をお伝えしました。
土地が無くても、家の予算を出すことは可能です。積極的に専門家に聞くことが予算オーバーをしない秘訣です
今回は、ステップ6として「家造りの順番を知る その2 家の総予算を算出する」を紹介します。
土地が決まっていなくても家の総予算は算出できます
多くの人は「土地が決まらないと家の総予算は出せないものだ」と考えています。確かに、詳細の金額を出すには土地が決まっていないと予算は算出できません。しかし大体の要望で、家の大きさ、仕様、性能から土地が決まっていなくても家の予算を算出することは可能なのです。「土地が決まっていないのに、本当に予算なんて出せるのかしら?」「実際、土地がないと言っただけで、営業マンの態度がガラッと変わったことがある」という声も聞くことがあります。しかし、幸せな家づくりを軸に考えている場合は、土地が無いからこそ、親身に一緒に考えてくれる専門家が重要です。「土地がまだ決まっていないのですが、一緒に考えてくれますか?」という質問に快く引き受けてくれる専門家を見つけてみましょう。
家の要望を出す時のポイント(間取り編)
要望を出す場合、幾つかポイントがありますので、それを挙げてみましょう。分からない部分は、分からないままで結構です。その場合は、専門家に事例のプランなどを見せてもらいながら、大きさなどを把握してみましょう。
- 家族構成は?
- 家族の年齢構成は?
- リビング、ダイニングの広さの要望は?
- 和室、客間、仏間などが必要か?
- 家事室、書斎は必要か?
- 子供室は寝室専用か?勉強部屋として使うか?
- その他家の間取に対する要望は?(例:お風呂は広いほうがいい、AVルームが欲しい、ピアノ室が欲しい、キッチンに収納をたっぷり欲しいなど)
- 車は、敷地に何台停めたいか?
- 庭の広さは?
家の要望を出す時のポイント(仕上げ、性能編)
次に家の仕上げや性能に関する項目を見ていきましょう- 天然素材にしたいかどうか?(例:床は無垢フローリング、壁は漆喰または珪藻土、塗装など)
- お風呂、キッチン、洗面のグレードは?
- 家具は洗面・キッチン・下駄箱以外、どこまで造りつけにしたいか?(例:キッチンバック、リビングボードなど)
- 内部建具は既製品かオーダーか?
- 外壁の仕様は?(例:サイディング、吹き付け、ガルバリウム、漆喰、塗り壁など)
- 屋根の形状と仕様は?(形状の例:片流れ、切妻、寄棟、フラットなど)(仕様の例:瓦、ガルバリウム、カラ―ベストなど)
- 家の耐震性は?(例:耐震等級1、2,3など)
- 家の断熱性能は?(現省エネ基準、次世代省エネ基準、トップランナー基準、それ以上など)
いかがでしょうか?上記の項目を見て「ここまで考えないと予算が出ないのは大変」と感じる方もいるでしょう。ですが、専門家(HMの営業マン、工務店の設計士、設計事務所など)に上記の項目を一つ一つヒヤリングしてサポートしてもらいましょう。土地が決まっていなくても、大体欲しい家の総額を掴むことが可能です。
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