消費増税3%の影響を概算してみる
消費税8%への引き上げがいよいよ1カ月に迫ってきました。All About内でもいろんなコラムが節約術や買い物術をアドバイスしています。ところで消費増税の実際の影響額、考えたことがあるでしょうか。今まで年収が450万円だったので、3%を掛けた13.5万円が今回の増税の影響、でしょうか?実際の消費税の影響はもう少し小さくなります。まず税金や厚生年金保険料等の社会保険料を引きます。さらに賃貸暮らしの人は家賃を引きます(家賃は消費税がかからないので)。残りの部分が消費税がかかる買い物の範囲です。税金や社会保険料については、給与明細や年末調整の際にもらえる源泉徴収票で概略が分かります。概算でよければ、80%くらいを手取りとして計算してみてください(年収や家族構成により異なりますので、あくまで目安です)。
仮に450万円の人で、家賃が毎月7万円であれば、276万円くらいが実際の消費税がかかる買い物額で、3%と概算すれば消費税の影響は8.3万円が影響ということになります。あくまで概算ですが、自分の年収で3%アップの影響はどれくらいか考えてみてください。具体的な節約のイメージがつかめると思います。
しかし、この金額を節約だけで削りきれない、という人もいるでしょう。そこで逆転の発想で8%の消費税を乗り切ってみましょう。そう「3%削る」ではなく「3%収入を増やす」という発想です!。
いろんなアプローチで3%年収を増やせ
(1)転職で増やす最初からあきらめてしまう人が多いのですが、チャレンジしてみる価値があるのは、年収の上がる転職です。うまくいけば50~100万円の年収アップも夢ではありませんし、こうした年収増は翌年以降も継続する可能性が高いものです。
ただし、会社を辞める前に、在職中から転職活動をして、納得いく条件なら転職するくらいがいいでしょう。ダメ元でチャレンジしてみて、うまくいけば転職しちゃうくらいがいいと思います。もしかすると、いい仕事をみつけるきっかけになるかもしれません。
もし、転職活動がうまくいかなければ、今の会社に勤め続ければいいのです。早まって「会社を辞めてから探す」にしないことが大切です。3%の消費増税のために、収入が半年ゼロになるなんて、バカなことはありませんからね。
(2)投資で増やす
資産運用は、お金に働かせてお金を呼び寄せる仕組みといえます。銀行の預金金利は超低金利のままほとんど上昇する傾向がありませんが、投資においては大きな価格上昇はしばしば起こります。
数十%の上昇益を目指さなくても、仮に年収と同額の運用をしており、3~4%の運用益や配当金を手にすることは不可能ではありません。きちんと分散投資を行った投資であれば、平均的に4%程度の利回りを得られると国の年金運用は見込んでいます。アベノミクス相場のような急上昇があれば、もっと値上がりすることもあります。
ただし、投資については運用益は確実ではないことから、安定的な収入確保にはなかなか至らない点に注意が必要です。また、軽い気持ちでチャレンジするのではなく、消費増税をきっかけに投資について勉強し、自分のマネースキルを高める、というぐらいの気持ちで取り組んでください。
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