愛犬の生活環境をチェック
愛犬の生活場所に危険なものがないかどうか。本棚などは固定して、倒れたり崩れたりしないように
室内であれば本棚、タンス、ガラス製品など、屋外であれば屋根瓦やブロック塀など、災害が起きた時に危険な状況にならないかどうか、愛犬が過ごす場所を今一度確認してみましょう。
□逃走の危険性はありませんか?
災害時は人間だけでなく犬であってもパニックになります。開いた窓から逃げてしまうなどあり得ますし、リードや首輪が傷んでいないか、クレートや犬舎で生活しているなら傷んでいる箇所はないかなど時々はチェックしておくことも忘れずに。
災害対策情報をチェック
□近い避難場所を知っていますか?いざ避難が必要となった時、どこに逃げればいいのかわからなければ不安にもなりますし、救援物資がまず届くのは多くが避難所です。災害は自宅にいる時にばかり起こるとは限りませんが、自分の行動範囲の中でどこがもっとも近い避難場所なのか一度はチェックをしておきたいですね。
□自分が住む自治体でのペットへの対応を知っていますか?
災害時のペットへの対応は自治体によって温度差があるのが現状です。そのため、昨年、環境省では各自治体がそれぞれの状況下でペット動物救護対策に取り組めるよう、「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」を発表しました。それを受けて、これまで災害時のペット救護について記載のなかった自治体でもホームページに記載するようになったり、少しずつ変化が見られてきています。そうしたものに目を通したり、自分が住む自治体ではどんな取り組みをしているのか知っておくといいでしょう。
□ペットとの同行避難が推奨されていることを知っていますか?
状況によっては離れ離れにならざるをえないこともあるでしょうが、基本的にペット同行で避難することが推奨されています。東日本大震災の折、自治体ではそれを推奨しながら、地域住民に充分周知されておらず、ペットは自宅に遺して避難した人たちもいました。また、自宅に残したペットを助けに戻り、被災した人たちもいます。出来うる限り、愛犬は一緒に連れて避難しましょう。
□ペット同行避難訓練に参加したことはありますか?
自治体によってはペット同行避難訓練を実施しているところもあります。いつもはおとなしいコであっても、人や他のペットが多く集まる場所、また普段とは違う雰囲気の中で思わぬ行動に出ることもあります。そうした訓練に参加できるチャンスがあるのであれば、愛犬の行動を確認する意味でも参加する意義はあるでしょう。
□家族の災害時について話し合ったことはありますか?
災害が起こった時、愛犬は誰がどう連れ出すのか、避難グッズはどこにしまってあるのか、どこに集合するのかなど、ある程度のことは決めておいたほうがいざという時にその分慌てずにすみます。
人とのつながりをチェック
□愛犬を預ける先は確保できていますか?避難先では愛犬も一緒に生活できるとは限りません。どこかに預けなければならない状況もあるでしょう。万一そうなった時のために、友人や親戚など預かってもらえる場所を確保しておくことも大事です。
□助け合いや情報交換などできる人との連携はできていますか?
近所の人や友人など、お互いに助け合ったり、状況を交換・共有できる人とのつながりと常日頃から作っておくことも必要になるでしょう。
□必要な連絡先を記録してありますか?
万一愛犬が迷子になった時、保健所や動物愛護センター、地元動物関連部署、警察などの連絡先を前もって携帯などに記録しておくのもいいのではないでしょうか。また、友人や親戚などに愛犬を預かってもらえない場合、めぼしい動物保護団体などの連絡先も調べておくのもいいでしょう。
ここに羅列した項目をチェックしても、マニュアルどおりにはいかないのが災害です。緊急時には何を優先すべきなのか、その判断がその後の道を分けることもあります。基本は頭に入れつつ、自分と愛犬にとって必要と思える防災対策を立てておきましょう。可愛い愛犬の命を守るために。
関連サイト:環境省/ペット動物の災害対策「いつも一緒にいたいから」