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新規上場!ロボットスーツのサイバーダイン

株式市場にデビューする新規上場銘柄の中から、株式市場の注目を集めそうな銘柄をご紹介いたします。今回は、ロボットスーツの開発を行うサイバーダイン(7779 東証マザーズ)です。サイバーダインの注目ポイントとは?

藤本 誠之

執筆者:藤本 誠之

株式ガイド

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サイバーダイン<7779>の株式上場スケジュールは?

サイバーダイン HP

サイバーダイン HP

仮条件決定:3月7日
ブックビルディング期間3月10日~3月14日
公開価格決定:3月17日
申込期間:3月18日~3月20日
上場:3月26日

■株式データ 
上場市場:東証マザーズ
設立年:2004年
従業員数:94名(1/31現在 連結)
本社所在地:茨城県つくば市
上場時発行済み株式数:10,853,400株(別に潜在株式7,770,000株)
公開株数:2,117,700株(公募1,222,000株、売出895,700株)別にオーバーアロットメント304,200株
引受証券:SMBC日興(主幹事)、野村、大和、SBI、みずほ、いちよし、岡三、マネックス
仮条件:3月7日決定
売買単位:100株
1株当たり利益(EPS)-37.87円(今期会社予想)

サイバーダインの注目ポイントは

社名
・この会社の最大の注目ポイントは、社名そのものです。映画「ターミネータ-」で作中において、シュワルツネッガーが演じた「ターミネーター」を作ったとされる「サイバーダインシステムズ」に、社名がもの凄く似ています。

・実際の社名の由来は、サイバーダイン社長で筑波大学大学院教授 山海嘉之氏が確立、命名した、新学術分野の名称が「サイバニクス」です。「サイバニクスを要する分野の技術を使って、力を作り出す」ということで、力を意味する「ダイン」。サイバニクス+ダインで、サイバーダインということのようです。

会社概要
・筑波大学山海研究室で誕生したサイバニクス(CYBERNICS)技術を駆使して製作された「HAL
サイバーダイン HP

サイバーダイン HP 

」を、医療・介護・福祉分野、労働・重作業分野、エンターテイメント分野等、人間生活に役立つ領域で展開することを目的として、筑波大学大学院教授であり、サイバニクス研究センターセンター長の山海嘉之がCEOとして理想実現のために起業した大学発ベンチャーです。

・同社の「HAL」(Hybrid Assistive LimbR)は、身体機能を改善・補助・拡張することができる、世界初※のサイボーグ型ロボットです。身体にHALRを装着することで、「人」「機械」「情報」を融合させ、身体の不自由な方をアシストしたり、いつもより大きなチカラを出したり、さらに、脳・神経系への運動学習を促すシステムです。リハビリ用機器として欧州で医療機器の認証を得ています。

・13年3月期の売上高は2億8645万円、経常損失は5億6582万円、純損失は5億7332万円。公開された09~13年の決算は5期連続の赤字ですが、赤字幅は徐々に縮小しています。

経営者

・山海嘉之氏 1958年生 
・筑波大学大学院教授であり、サイバニクス研究センターのセンター長です。
・大学発ベンチャーとして、同社を起業

タイミング・スケジュール
・前日25日みんなのウエディング、当日26日ディー・エル・イー、翌々日28日エスクロー・エージェント・ジャパンと新規公開が集中していますが、同社への人気度が最も高そうなので、大きな問題にはならなさそうです。

テーマ
・「ロボット」「介護」「大学発ベンチャー」「産学連携」

新規性
・ロボットスーツという今までに上場企業が全くない新分野の企業であり、社名のユニークさもあり、非常に注目度が高そうです。

流動性・時価総額
・市場からの資金吸収額:仮条件決定後、掲載
・3位株主など、ジャフコ・スーパーV3共有などいくつかのベンチャーキャピタル(VC)が保有しています。

相場の地合い
・基本的には良好です。

関連銘柄
大和ハウス工業<1925>東証1部
第二位の大株主 現時点で25.65%の同社株式を所有
・セック<3741>東証JQスタンダード
ロボットを構成する要素(アクチュエータやセンサなど)やロボットを制御するソフトウエアを開発
・菊池製作所<3444>東証JQスタンダード
介護職員などの負担軽減につながるロボット「マッスルスーツ」を東京理科大学と共同で開発
・ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>東証JQスタンダード
産業用ロボット向けの減速機などを手掛けています。
・ヒーハイスト精工<6433>東証JQスタンダード
ロボット向けに部品を提供

■新規上場銘柄を買うには?
・基本的には、引受証券会社で口座を開設し、ブックビルディングと呼ばれる新規上場銘柄の需要調査に参加することで、新規上場銘柄に応募できます。
・ブックビルディング期間中に、あらかじめ決められた○○円~△△円という仮条件がありますので、その範囲で何円なら買いたいか、申し込み時に記入して応募します。
・但し、応募したすべての投資家に新規上場銘柄が配分されるわけではありません。その証券会社の持っている配分株数以上に応募株数があった場合は、抽選などによって配分されることになります。
・抽選に当たったら申込期間内に、あらためて申込みを行います。当選しても、申込期間内に申し込まなければ、キャンセル扱いとなるのでご注意ください。

■ワンポイント用語
新規上場に関する記事に出てくる用語は、投資初心者にとって判り難いものが多いです。1つずつ解説致します。

仮条件
新規公開予定の会社の株式のブックビルディングがおこなわれる際に、投資家が需要価格や株数を申告するために、引受証券会社が提示する価格帯のことです。仮条件は、主幹事会社によって、新規公開予定の会社の状況を勘案し、類似会社がある場合にはその会社と比較したり、他の幹事証券会社等にヒアリングしたりして、妥当な価格帯を算定し、新規公開予定の会社と協議の上、決定します。
応募状況によっては、仮条件が変更される場合もあります。

*本サイトで紹介する意見や予測は、筆者個人のものであり、所属する証券会社の意見や予測を表わすものではありません。また、紹介する個別銘柄の売買を勧誘・推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。
*正確かつ信頼しうると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性または完全性を保証したものではありません。
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