ナチス占領下のパリで繰り広げられる大人の音楽劇 『ピトレスク』
一体どんな化学反応が起きるのか!?
これまでミュージカルともレビューとも一味違う新しい形のエンターテイメントを発信し続けてきた小林香さん作・演出のSHOW-ism。そのシリーズ第7弾は何と”音楽劇”! 1942年、ナチス占領下のパリを舞台に繰り広げられる物語を大人のキャスト達が魅力的に演じます。
パリのとある工場の地下に集まる人々。彼らは一体何をしようとしているのか……。そして「いちじく」が意味するものとは?
これまでのスタイリッシュさはきっちり残しつつ、今回はどこか落ち着いた雰囲気を漂わせている本作。何と言っても見どころは実力派キャストが生み出す素敵な化学反応ではないでしょうか。シャンソンの歌姫としては勿論、歌謡曲へのチャレンジも精力的に行うクミコさん、ミュージカルのみならず、ストレートプレイやコンサートでも大活躍の中川晃教さん、奇跡的ソプラニスタ・岡本知高さん、元宝塚男役トップの彩輝なおさん、同じく元娘役トップの風花舞さん、そして劇団四季在団中は数々の作品で舞台の中央に立ち、退団後も数多くの舞台で存在感溢れる演技で観客を魅了している保坂知寿さんら、華も力もある10人の出演者がどんな物語を魅せてくれるのか……終演後は日比谷の劇場から銀座の隠れ家Barに繰り出し、深く濃く人生について語り合いながらワイングラスを傾けたくなる予感100%の舞台です。
◆ 『ピトレスク』
2014年3月27日(木)~4月3日(木) シアタークリエ(東京・日比谷)
チケット 全席指定 9500円
作・演出 小林香
出演 クミコ 中川晃教 岡本知高 彩輝なお JKim 風花舞 舘形比呂一 保坂知寿
美鳳あや 三井聡
→ 公式HP
◆All About演劇コンテンツに保坂知寿さんのインタビュー&『ピトレスク』稽古場リポートが掲載されています。こちらも是非!
→ 「演劇cafe vol.2 保坂知寿さんインタビュー!」
三谷幸喜×片岡愛之助=シチュエーションコメディ 『酒と涙とジキルトハイド』
時が…来た?
舞台は19世紀末のロンドン。ジキル博士が開発した新薬は人間を善悪二つの人格に分ける画期的な薬、のはずだった。それを飲んだジキル博士は別人格のハイド氏に変身する予定だったのだが、学会発表を明日に控え、薬がまったく効かないことに気づいてしまう。追い詰められたジキル博士……起死回生の策とは?
歌舞伎での活躍は勿論、ドラマでもその存在感が光る片岡愛之助さんをはじめ、今回が初舞台となる優香さん、『三谷版・桜の園』に続いて2回目の三谷作品登板となる藤井隆さんらのキャストがどう「追い詰められ」困難を笑いに変えていくのか……三谷幸喜さんが喜劇作家として原点回帰をはかると語る本作。少人数キャストが織りなす計算された笑いの世界……楽しみです!
◆ 『酒と涙とジキルとハイド』
2014年4月10日(木)~30日(水) 東京芸術劇場 プレイハウス
*プレビュー公演:4月8日(火)・9日(水)
2014年5月4日(日・祝)~18日(日) 天王洲・銀河劇場
作・演出 三谷幸喜
出演 片岡愛之助 優香 藤井隆 迫田孝也
→ 公式HP (チケット料金、東京以外での公演地等、ご確認下さい)
お化けよりずーっと怖い家族のお話 『幽霊』
今話題の森新太郎さん最新演出作品
そんな一筋縄ではいかない戯曲を演出するのは森新太郎さん。2013年の『汚れた手』 『エドワード二世』で第21回読売演劇大賞の大賞&最優秀演出家賞を受賞した、今注目の若手演出家です。
古典をある種のエンターテイメントとして捉え、大劇場で興行的にも成功させてきた好例として最初に名前が挙がるのはご存知、蜷川幸雄さんだと思うのですが、新国立劇場の『エドワード二世』で凄惨な歴史劇を現代風にアレンジし、喜劇として新しい視点で戯曲を組み直した森氏が「ザ・古典」のイプセンとどう向き合いシアターコクーンの空間にその世界を創り出すのか……そして元宝塚のトップスター・安蘭けいさんや美しく個性的なヒールが印象的、映像でも活躍中の忍成修吾さん、NHKの朝ドラ『あまちゃん』で”ウザいほど元気”なGMTのリーダー、入間しおりを演じた松岡茉優さんらのキャストがその世界観の中でどう生きるのか……コレはちょっと目が離せない舞台になりそうです。
◆ 『幽霊』
2014年3月20日(木)~3月30日(日) シアターコクーン(東京 渋谷)
チケット 指定 ¥8,000 コクーンシート ¥5,000 (税込)
作 イプセン 演出 森新太郎
出演 安蘭けい 忍成修吾 吉見一豊 松岡茉優 阿藤快 ほか
→ 公式HP (ホリプロチケットオンライン)
→ 次のページでは5年振りに帰ってくる「奴ら」をご紹介!