アウディA3の基本的なメカニズムはVWゴルフ7と共有
アウディの主力モデル、A3がフルモデルチェンジを果たした。といっても、パッと見には、さほど変わっていないように思われるかも知れない。結果論でいえば、潔いまでのキープコンセプト。もちろん旧型オーナーなら違いをすぐに見抜くだろうし、筆者でもディテールのグレードアップがもたらした全体の雰囲気の違い、くらいなら何となく分かる。けれども、すれ違いザマに、「今の新型? それとも旧型?」なんて聞かれても、一瞬、答えに詰まるだろう。
基本的なメカニズムは、ゴルフ7と同じだ。VWの新世代モジュール戦略MQBに基づく。ゴルフ同様、旧型比でホイールベースを延ばしたが、車重は逆に軽くなった(というあたりもまたMQBのメリットである)。
セダンのボディサイズは全長4465mm×全幅1795mm×全高1395mm、ホイールベースは2635mm(1.8TFSIクワトロ)。スポーツバックより全長130mm/全高10mm大きく、全幅は30m広くなった
いずれのボディタイプでも同じ4種類のグレードメニューを用意した。販売のメインは、1.4リッターターボの1.4TFSI(308万円~)で、標準仕様が122ps、気筒休止(COD)のついた仕様が140psである。上級グレードとして、180psの1.8リッターターボにクワトロシステム(4WD)を組み合わせた1.8TFSIクワトロと、280psの2リッターターボ+クワトロを積むS3を用意。セダンは軒並みハッチバックの+17万円、という分かりやすい価格&グレード設定とした。ミッションはFFモデルが7速DCT(デュアルクラッチシステム)、クワトロが6DCTである。