スクウェア・エニックスの株価は?
1月23日に配信を開始したドラクエですが、わずか4日間で100万ダウンロード、12日間で200万ダウンロードを達成しました。これに対して、パズドラは200万ダウンロードを達成するまでに約8カ月かかりました。黒ウィズは約3か月かかっています。ドラクエのダウンロードペースがどれくらい早いか分かります。このままの勢いでダウンロード数が増加すると、スクウェア・エニックスの業績はどうなるのでしょう?
スクウェア・エニックスの2013年12月期の9カ月間の当期純利益は51億円です。一方、パズドラの2200万ダウンロードを達成したガンホーの2013年12月期の1年間の当期純利益は547億です。パズドラと単純比較はできませんが、このまま勢いでダウンロード数が増加することができれば、スクウェア・エニックスの業績も急拡大するかもしれません。
パズドラや黒ウィズは、確かに大きな利益を計上していますが、現状ではそれ以外の収益源がなく、飽きられてしまうと、いわゆる「一発屋」になってしまうかもしれません。一方で、スクウェア・エニックスはドラゴンクエストやファイナルファンタジーといった、強力なコンテンツを保有しています。これらのコンテンツはシリーズ化されて、何十年も利益を得ています。そのため、スクウェア・エニックスがスマートフォンゲームに本格的に算入して、大ヒット作が生まれると、ガンホーやコロプラとは比較できないほど儲かる、というようなこともありえるかもしれません。
あくまでも、仮定の話ですが、スマートフォンゲームによって、業績が伸び悩んでいたスクウェア・エニックスが復活するかもしれません。
これまでのゲーム業界(任天堂やスクウェア・エニックス)は研究開発を行って、マリオやドラクエなどのヒット作を発売して、利益を得てきました。スマートフォンゲームも基本的には同じですが、スマートフォンゲームは研究開発費用が非常に少ないです。
スマートフォンゲームは任天堂のWiiやソニーのプレイステーションと比べると単純なゲームしかできないため、研究開発費用も安くなります。その結果、スマートフォンゲームは従来のゲームと比べて、利益率が高くなります。
さらに、従来のゲームソフトは販売時点で利益を得て終わりでしたが、スマートフォンゲームはゲームを課金というシステムで、販売後もゲームを有利に進めるためのアイテム等を販売し、利益を得ることができます。そのため、販売して終わりでなく、販売後もずっと利益を得る可能性があるのです。
このように、スマートフォンゲームは大ヒットすると、これまでのゲーム業界では考えられないくらい儲かります。だからこそ、その収益性が評価されて一時的であれ、ガンホーの時価総額が、任天堂を超えたのかもしれませんね。