同じくスマートフォンゲームの「魔法使いと黒猫のウィズ」(以下、「黒ウィズ」といいます。)で成功したコロプラ<3668>、これらのスマートフォンゲーム会社と、ドラクエやファイナルファンタジーで大成功したスクウェア・エニックス<9684>や、マリオで大成功した任天堂のような従来のゲーム機販売の会社では、どのような違いがあるのでしょう?
スマートフォンゲーム業界の驚異的な利益拡大
下記のグラフは、ガンホーとコロプラの直近の業績推移です。それぞれパズドラや黒ウィズのダウンロード数に比例して売上と利益が急拡大しています。まず、ガンホーについて見てみましょう。
パズドラは2012年2月に配信開始されてから業績は急上昇し、約2年後の2013年12月には累計ダウンロード数が約2200万となり、2013年12月期の売上が1630億円、当期純利益は547億円となりました。
また、黒ウィズは2013年3月の配信開始から約9カ月で累計ダウンロード数が1200万となり、コロプラの2013年3月から12月まで9ヶ月間の売上は222億円、当期純利益は49億円となりました。
パズドラを発売する前の2011年12月期の決算では、ガンホーの売上高は96億円、当期純利益は16億円でした。たった2年で、ガンホーの売上は約17倍、当期純利益は約34倍となりました。
同じく、コロプラは2012年9月期の1年間の売上は50億円、当期純利益は7億円でした。1年間と9カ月の比較なので、単純比較はできませんが、それでも業績が急拡大していることが分かります。
このように、携帯ゲームは大ヒットすると会社業績が急拡大するほどのインパクトがあります。