初任給は都道府県によってどう違う?
就職活動中の学生にとって、初任給はとても気になる数字でしょう。また、企業や業種の状況を表す数字としても初任給は注目されています。記事「学歴・業種別の初任給平均【最新版】」の通り、初任給は学歴や業種で変わりますが、地域によっても違います。都道府県別の初任給を「平成26年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」(厚生労働省)からご紹介します。
初任給平均トップは東京都で21万2100円
表は、平成26年の大卒男女の初任給を都道府県別に集計し、上位と下位10ずつをピックアップしたものです。1位は東京都で初任給は21万2100円でした。前回の調査(平成25年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況)では、東京都の平均は20万7700円となっており、4400円のアップとなりました。2位は神奈川で20万4400円。東京を100とすると96と差が大きくなっています。前回は、2位の神奈川県が東京100に対して99とかなり僅差だったのですが、今回は東京都の一人勝ち状態です。
トップ5は首都圏と関西、中京のみ
2位以下をみてみると、神奈川県、大阪府、千葉県、静岡県、愛知県、京都府と続いています。首都圏と関西、中京の都府県となっています。東京を100とした時、これらの都府県は96と95となっており僅差といったところです。その他にも埼玉県、奈良県、山梨県がトップ10に入っています。山梨県は前回15位の19万1800円でした。今回は19万7400円と5600円もアップしています。
東北、九州が下位を占め、沖縄県が最下位
初任給が低いところもみておきましょう。一番低額だったのが沖縄県で16万6200円。東京都より4万5900円低くなっています。東京都を100とすると沖縄県は78と、22%もおさえられています。前回の調査(平成25年)では秋田県が最下位で16万9300円でした。今回は17万8200円となっており8900円も伸びています。沖縄県は前回16万9500円だったのが16万6200円と3300円減りました。東京都100に対し沖縄県だけが80に届いていらず、沖縄県だけが低い状態になっています。
続いて、佐賀県、青森県、宮崎県、秋田県と続き、東北、九州沖縄エリアで占められています。大都市から遠い地方では初任給も低くなっています。
では、男女別にどのようになっているのでしょうか? 次のページでご紹介します。