スマホでも重要な固定ブロードバンド、どう選ぶ?

入学や就職、転勤などで新しい生活を控えるこのシーズンは、さまざまな準備が必要になるもの。中でも新しい家に引っ越したり、一人暮らしを始めたりという時に必要となってくるのが、自宅での電話やインターネットの利用を快適にしてくれる、固定ブロードバンド回線の準備です。

最近では「スマートフォンがあれば固定ブロードバンド回線は必要ない」という声も聞かれますが、実はスマートフォンをお得で快適に利用する上でも、固定ブロードバンド回線の存在が非常に重要なのです。というのも、スマートフォンの一般的な料金プランでは、快適にインターネットを利用できる通信容量に制限があるため、YouTubeなどの動画サービスを頻繁に利用すると、通信容量の上限に達しやすく不自由な思いをしてしまうことがあるのです。一度上限に達してしまうと、通信速度が劇的に下がってしまうため、再び快適に利用できるようにするには追加料金を支払わなければなりません。

ですが自宅に固定ブロードバンド回線を引き、スマートフォンからはWi-Fi経由で動画を楽しむようにすれば、通信容量制限の影響を受けることはありません。しかも固定ブロードバンド回線があれば、自宅のパソコンやタブレットでインターネットが利用できるのはもちろん、テレビで動画配信サービスが楽しめるなど、非常に多くのメリットが得られるのです。デバイスを問わず、自宅でインターネットを頻繁に利用するなら、固定ブロードバンド回線の準備はぜひしておきたいところです。

しかしながら固定ブロードバンド回線のサービスには、スマートフォンのように事業者によって通信速度やサービスなどに明確な違いが存在する訳ではなく、違いを見出しにくい部分があります。そのため、何を基準としてサービスを選べばいいのか分からないという人も、実際のところ多いのではないでしょうか。

決め手は”料金” スマホとのセット割引で選ぶ

では一体、明確な違いが少ない固定ブロードバンド回線を選ぶ上で、どのような要素に注目すればよいのでしょうか。速度やサービス内容に大きな違いがないのであれば、差別化要素は“料金”ということになるでしょう。

一見、各社の固定ブロードバンド回線の料金は大きく変わらないように見えますが、これを「通信費」として捉えると、実は大きな違いが出てきます。というのも最近は、特定キャリアのスマートフォンと、特定の固定ブロードバンド回線を組み合わせることで、スマートフォン側の料金を大幅に値下げしてくれるサービスが増えているからです。

実は、スマートフォンとのセットで通信費を総合的に下げることは、非常に重要な意味を持つのです。総務省が発表している平成25年の「家計消費状況調査」を見ると、家計の支出において「通信・放送受信」が占める割合は14%に過ぎません。ですが「移動電話(携帯電話・PHS)使用料」は毎月の支出で2番目に高い額を示していますし、固定ブロードバンド回線に関係する「固定電話使用料」「インターネット接続料(プロバイダ料金など)」も、双方を合わせれば毎月5000円近い出費となってるのです。それだけに、固定・モバイル双方の料金をトータルで下げことが、家計の節約に大きく影響してくる訳です。
家計消費状況調査

家計に占める支出の割合(支出関連項目別、平成25年平均。総務省「家計消費状況調査」を元に作成)

家計消費状況調査

家計に占める支出額が多い品目(一部、平成25年平均。総務省「家計消費状況調査」を元に作成)

次は、スマートフォンとのセットで割引が受けられるサービスについて説明します。